スペイン代表のMFペドリ(バルセロナ)が、スイス戦の前日会見に出席した。17日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
11月シリーズでの2試合を前に、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024−25のグループステージ突破を決めたスペイン代表。今夏に行われたEURO2024を制した勢いそのままに、今年9月から始まったリーグAグループ4で4勝1分と無敗。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督の下で、“新無敵艦隊”として欧州を席巻するチームは、18日の最終節でスイス代表と対戦する。
そんなスイス戦は、カナリア諸島・テネリフェ島の『エスタディオ・エリオドロ・ロドリゲス・ロペス』で行われることから、前日会見にはMFペドリが出席した。バルセロナで若くして主力を張る21歳は同島出身で、まさしく“凱旋マッチ”となるわけだが、「チケットをたくさん頼まれてね。全員には渡せなかった」と裏話を明かしつつ、「カナリア諸島出身の3人(ペドリの他、FWアジョセ・ペレスとFWジェレミ・ピノ)にとって、とても特別なこと。ここは、誇りの源流なんだ」と故郷でのプレーに思いを巡らせた。
またペドリは、ラス・パルマスでプロキャリアを始めたことにも言及。テネリフェ島に本拠を構え、かつて元日本代表MF柴崎岳も在籍したテネリフェ(現在2部)ではなく、隣島グラン・カナリア島のライバルクラブでプレーしたことについては「テネリフェに恨みがあるのかとよく聞かれるけど、そんなことはない。僕にチャンスを与えてくれたのが、ラス・パルマスだっただけ」と強調。続けて「テネリフェは僕の故郷だから、時間があるたびに島を満喫しに来るんだ。子供の頃からのとても良い思い出を覚えている。(育成年代に在籍した)ラグーナやテゲステでのプレーは、幼少期の大切な記憶で、僕の人生を輝かせるものになった」と口にした。
さらに、同選手は「拍手で迎えてくれるなら、それはとても嬉しいことだね。僕はこのスタジアムが好きだし、ここをホームの、故郷のスタジアムだと思っている。忘れられない試合になるだろう。自分にとっても、他の2人にとっても、本当にワクワクする」と高揚感。そして「欧州選手権で優勝した後だから、より恐れられるのは当たり前。ただ、自分たちのポテンシャルはわかっている」と対策を敷いてくる対戦相手に対して、実力でねじ伏せる自信を覗かせている。
“テクニシャンの産地”として知られるカナリア諸島。フアン・カルロス・バレロン、ダビド・シルバなどその時代を象徴する名手をラ・ロハに送り込んできたこの地で、ペドリがサポーターを沸かせるプレーを見せてくれるはずだ。