プロボクシング元WBC世界ライト級暫定王者のライアン・ガルシアが18日、自身のSNSを更新し、大みそかの『RIZIN DECADE』に参戦して安保瑠輝也と対戦することを発表した。
【写真】パッキャオ、ガルシア、榊原CEOの豪華3ショット自身のXで「しばらく沈黙していたが、リングに実際に復帰する前にいくつかの計画を練っていた。4月までの計画はこちら 12月に日本で、老齢のマニー・パックと戦い、彼をノックアウトしようとした男とのエキシビションマッチが行われます」と、安保との対戦を表明。
さらに、Netflixで6000万世帯が視聴した現地時間15日の「マイク・タイソンvs.ジェイク・ポール」戦を受けて、「マイクおじさんのためにジェイクを追いかけよう」とジェイクとの試合もぶち上げた。
アメリカのPPVサイト『FANMIO』では、すでにPPVチケットも発売開始されており、PPVの開始時間はアメリカ東部時間で「12月30日午後9時」と告知され、これは日本時間では「12月31日午前11時」となる。ほかの出場選手は今後発表予定で、これが3部構成の『RIZIN DECADE』の第1部となる可能性が高い。
ガルシアは端正なルックスと確かな実力、そして破天荒な言動で人気を集めてきた。今年4月にWBC世界スーパーライト級王者デヴィン・ヘイニーと対戦した際は、前日軽量に約1.4キロオーバーしたものの、公開セレモニーでは片手にビール瓶を持って登場し、体重計に乗るとビールをラッパ飲みするパフォーマンスで物議を醸した。
翌日の試合では、圧倒的不利と見られていたもののヘイニーから3度のダウンを奪い、12ラウンド判定で勝利(体重超過により王座獲得の権利は剥奪)。しかし、翌5月のドーピング検査で陽性反応が出たことで結果はノーコテンストに変更され、コミッションから1年間の出場停止が処分を受けた。
その動向が注目されるなか、7月の『超RIZIN.3』のために来日し、マニー・パッキャオvs.安保瑠輝也の試合をリングサイドで観戦し、試合後にはリングに上って安保に対戦要求をしていた。
迎え撃つ安保は、元K-1王者の実績を引っ提げて2023年からRIZINに参戦。同年末に準備期間3週間でMMAに挑戦、今年6月には『BreakingDown12』で体重差44キロのスダリオ剛と対戦して勝利、さらに来日していた元UFCミドル級王者のショーン・ストリックランドとスパーリングを行うなど、独自路線の規格外ファイトを突き進み、負傷した鈴木千裕の代役としてパッキャオ戦に抜てきされた。
1ヶ月前に急きょ決定した試合に向けて、過去最高にハードな練習を積み重ねてきた安保は、ボクシング世界8階級制覇のパッキャオと3ラウンドにわたり互角に渡り合い、ボクシング界の注目を集めた。
そんな2人の異次元すぎる対決が、10回目を迎えるRIZINの大みそか大会で電撃決定。PPVサイトでは「2人の熾烈なスーパースターが東京の中心で対決する。世界チャンピオンのライアン・ガルシアが、地球の裏側まで来て日本の安保瑠輝也に挑む。果たしてガルシアのスピードと正確さは安保のサイズとパワーを上回ることができるのか?」と紹介されている。
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