トランプ次期米大統領が17日、新政権で要職起用が発表された実業家イーロン・マスク氏や長男ジュニア氏とともにファストフードチェーン大手マクドナルドの食事を取る写真をSNSに投稿し、厚生長官に指名したロバート・F・ケネディ・ジュニア氏に彼自身が「毒」と呼んだハンバーガーを振る舞ったと話題を呼んでいる。
選挙戦中に「米国を再び健康にする」と誓ったトランプ氏は、プライベートジェット「トランプフォースワン」の中でトレーにのせられたハンバーガーやフライドポテト、コカ・コーラなどの機内食を前に4人が笑顔で向かい合って座る写真を公開。「米国の健康を取り戻すのは明日から」と冗談をつづった。
しかし、ケネディ・ジュニア氏は「ファストフードの典型で、米国民を肥満して不幸にした」とマクドナルドを長年非難してきたことで知られ、選挙戦中もトランプ氏の機内食はいつもまずく、「まるで毒だ」と話していただけに、無理やり笑顔を作っていると英テレグラフ紙は伝えている。
ネットでも他の3人は満面の笑みを浮かべている中、ケネディ・ジュニア氏の顔は引きつっているように見えるとの指摘が相次ぎ、「彼はこんなゴミは食べられないという顔をしている」「悲しそうだ」などのコメントが寄せられている。
テレグラフ紙は、トランプ氏はビッグマックとフレンチフライとともにより健康的な選択であるフィレオフィッシュを選んだが、ケネディ・ジュニア氏のトレーにはビッグマックとチキンナゲット、フレンチフライがのっていると指摘。マスク氏はチーズ入りクオータパウンダーとチキンナゲット、トランプ・ジュニア氏はチキンナゲットとフレンチフライというチョイスだったと伝えている。
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トランプ氏はマクドナルド好きとして知られ、選挙戦中にマクドナルドの店舗でフライドポテトを揚げるアルバイト体験をしたことも大きな話題となった。一方、糖分や脂肪、添加物の多い加工食品の摂取を減らすべきだと主張しているケネディ・ジュニア氏は、トランプフォースワンの機内食には選択肢がないと話し、「運が良ければ、KFCかビッグマックのどちらを選択できるが、それ以外のものは食べられないと思う」などとトランプ氏の不健康な食事を嘆いていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)
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