東京競馬場で11月24日(日)に行われるジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)。今年もドウデュースやオーギュストロダンをはじめ、国内外から豪華メンバーが集った。東京競馬のラストを飾るビッグレースでかつて生まれた記録とは。調教師の勝利数にスポットを当て、ベスト3をランキング形式で紹介する。
ジャパンCで3勝を挙げたトレーナーはおらず、複数勝利も5人のみ。2着以下の着度数も参考にトップ3を出した。
■1位 松田博資師 2勝、2着3回
初挑戦となった05年のアドマイヤジャパンでは4番人気11着に終わったが、翌年にはドリームパスポートで5番人気2着。待望の初制覇は07年のアドマイヤムーンで、5番人気で単勝10.9倍の評価を覆してのものだった。10年にはブエナビスタで挑み、1位入線ながら2着に降着という結果だったものの、翌年も同馬を送り込み、今度はきっちりと白星。16年春で定年引退のため、最後のジャパンCとなった15年は、ラストインパクトで7番人気2着と見せ場をつくった。
■2位 角居勝彦師 2勝、2着2回、3着4回
初出走となった04年にデルタブルースで3着に入る。07年には3頭を出走させ、最高がポップロックの2着。08年は2頭で挑み、ウオッカが3着と惜しい結果が続いたが、09年に同じくウオッカで待望のタイトルを手にした。同馬にとっても3回目のジャパンCで、まさに悲願の勝利。その後も10年ヴィクトワールピサ、12年ルーラーシップで3着。13年デニムアンドルビーで2着と好走する。14年にはエピファネイアで参戦し、4馬身差の圧勝劇で2勝目を飾った。
■3位 国枝栄師 2勝、2着1回
2勝はいずれもアーモンドアイによるもの。18年は1000m通過59.9秒のミドルペースを内3番手から運ぶと、直線でも手応え楽に突き抜け2分20秒6の世界レコードで勝利。翌年は同馬が天皇賞(秋)→有馬記念のローテを選んだため、カレンブーケドールを送り込むと、見せ場たっぷりの2着となる。20年には再びアーモンドアイで挑み、コントレイル、デアリングタクトとの“世紀の三冠馬対決”を1.1/4馬身差で勝利。師にジャパンC2勝目を届けたのだった。
ほかに複数勝利を挙げているのは2名いる。M.スタウト師は96年シングスピール、97年ピルサドスキーで連覇しており、異なる馬での連勝は唯一。石坂正師はジェンティルドンナで12年、13年に勝った。
今年はシンエンペラーの矢作芳人師、チェルヴィニアの木村哲也師、ドウデュースの友道康夫師に最多タイとなる2勝目のチャンスがある。名伯楽をもってしても勝つのが難しいビッグタイトルといえるが結果はいかに。