性風俗店に女性を紹介したとして、警視庁保安課は19日、東京都新宿区の職業不詳、遠藤和真容疑者(33)ら男性5人を職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いで逮捕したと発表した。
遠藤容疑者は、女性を性風俗店にあっせんするスカウトグループ「アクセス」のトップとされる。グループは全国の約350店舗に女性を紹介していたとみられ、店がスカウトに支払う「スカウトバック」と呼ばれる報酬などで、数億円を売り上げていたという。
警視庁によると、他に逮捕されたのは、東京都町田市の大学生で、双子の兄弟の田中優音(ゆうと)(21)、優也(21)の両容疑者ら4人。グループは、全国に散らばった約160人のスカウトらが緩やかに結びつく「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」とみられる。
遠藤容疑者の逮捕容疑は2月ごろ、大分県別府市のソープランドに20代の女性を紹介したとしている。「納得できません」と否認しているという。
警視庁によると、グループは、SNS(ネット交流サービス)で女性を募集。プロフィルなどを複数の店舗に送り、女性に最も高い報酬を支払う店に紹介していたとみられる。
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女性の月ごとの売り上げの約15%が、店舗からスカウトバックとして支払われる仕組みだったという。別府市のソープランドには2019年9月以降、女性約70人を紹介して、約1000万円を得ていたとみられる。【加藤昌平】
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