12月に開幕するラグビー「リーグワン」1部で初優勝が懸かる横浜キヤノンイーグルスが、日本一の流れに乗る。
19日、横浜市役所でファン300人と出陣式。プロ野球のDeNAはセ・リーグ3位から26年ぶりに日本シリーズを制した。横浜も2季連続4強で下克上を起こす立場としては共通点がある。19年W杯日本代表のSO田村優(35)はDeNAの戦いぶりを見ていたとし「自分たちが置かれている状況と非常に似ている。同じ横浜のチームとして目標になるような成果。刺激を受けました」と頂点を狙う。
新戦力が頼もしい。日本代表主将を務めた7月のパリ五輪(オリンピック)まで7人制に専念していた、元明治大主将の石田吉平(24)が猛アピール。昨季ブレークした同じWTBの竹沢正祥(29)も「負けたくないけれど、ボールを持った時のスピード、ステップが素晴らしい」と明かす。沢木敬介監督(49)も「吉平がすごくいい。タケ(竹沢)ともコンペディション(競争)をチーム内で行うことで、1人1人のレベルが上がっていく。ベイスターズも優勝しましたし、ファンの皆さんと最高の喜びを共有できるようにしたい」と力を込めた。
開幕は12月22日、前回王者の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)を本拠地の日産スタジアムで迎え撃つ。冷静な口調の田村も「勝たなきゃいけない試合。チームが自信を持って臨むことが、今の目標」と静かに闘志を燃やす。
チームカラーの赤で横浜の街を染める。【松本航】
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