【パリ時事】世界保健機関(WHO)は19日、アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)などで広がっている天然痘に似た症状の感染症「エムポックス(サル痘)」の予防薬として、日本のKMバイオロジクス(熊本市)製ワクチンの緊急使用を認めた。WHOによるエムポックスワクチンの承認は2例目。
KMバイオ製ワクチンは、日本国内では2022年に承認済み。WHOが緊急使用を認めたことで、途上国などで普及促進が期待される。
中谷祐貴子WHO事務局長補は「重要な一歩。子どもを含むすべての人々を守る新たな選択肢の提供だ」と述べた。