浦和競馬場で11月20日(水)に行われる浦和記念(3歳上・JpnII・ダ2000m)。同時期にチャンピオンズCがあるため、GI馬の出走は少ないが、東京大賞典や来年以降のダート中距離戦線を見据えるうえで重要な一戦となる。
今年からJRA勢の出走枠が5頭→4頭に削減。そのため、地方馬にも上位進出のチャンスがありそう。前哨戦の埼玉新聞栄冠賞を完勝したナニハサテオキ、今年の川崎記念を制したライトウォーリアは特に注目の存在。15年ハッピースプリント以来となる地方所属馬の戴冠か。今年も中央所属馬が意地を見せるか。発走予定日時は20日(水)の17時45分。主な出走予定馬は以下の通り。
■ディクテオン(セ6、栗東・吉岡辰弥厩舎)
昨年の浦和記念は道中最後方から運んだが、向正面で一気にマクった騎手の好判断もあって快勝。続く名古屋グランプリも前がやり合う展開に乗じて差し切り、重賞連勝を決めた。その後は3戦連続4着と伸び悩んだが、帝王賞で3着になると、前走の白山大賞典でひさびさのタイトル。脚の使いどころが難しい馬だが、昨年同様の積極果敢な運びで連覇なるか。
■アウトレンジ(牡4、栗東・大久保龍志厩舎)
コンスタントに勝ち星を挙げ、今年4月の梅田Sを勝ってOP入り。昇級戦の平城京Sは4着に終わるも、続くラジオ日本賞を勝利。さらに重賞初挑戦のみやこSでは、前が速い流れを2番手から粘り込み、0.1秒差の2着と見せ場をつくった。父レガーロにとって、唯一のJRA現役馬。持ち味の先行力を小回りコースで存分に生かして、父にビッグタイトルを届けたい。
■ナニハサテオキ(牡5、浦和・平山真希厩舎)
南関東転入後はコツコツと経験を積み、3度目の重賞挑戦となったフリオーソLCを3馬身差で制し初タイトル。勢いそのままに挑んだ日本テレビ盃では、次走のJBCクラシックで2着となるメイショウハリオから1馬身差の4着に食い込んだ。前走の埼玉新聞栄冠賞も2馬身半差の完勝。地方馬同士なら力上位は明らかで、今度こそビッグタイトルをつかむか。
■ライトウォーリア(牡7、川崎・内田勝義厩舎)
JRAから22年夏に南関東入りすると、秋に重賞2勝を挙げる活躍。その後はダートグレード競走にも挑戦を続けたが、3度の5着が最高だった。だが、今年2月の報知オールスターCでひさびさの重賞タイトルを手にすると、続く川崎記念で7番人気の伏兵評価を覆して大金星。帝王賞は6着、コリアCは4着に終わったものの、得意の小回りコースで巻き返し狙う。
そのほかにも、距離延長で巻き返し図るダイシンピスケス(牡6、栗東・森秀行厩舎)、逃げればしぶといメイショウフンジン(牡6、栗東・西園正都厩舎)などが出走を予定している。