ユニバーサルミュージックが、音楽アーティストのクリエイティブを落とし込んだファッションライン「ユーミュージック(umusic)」を立ち上げた。2025年4月からユニバーサルミュージック公式オンラインストアやUNIVERSAL MUSIC STORE HARAJUKU、セレクトショップなどで取り扱う。
ユーミュージックは、ユニバーサルミュージック内で音楽アーティストのライセンス商品開発を手掛ける事業部「BRAVADO」のいちプロジェクトとして始動。10年以上海外アーティストを中心とした商品開発を続けてきたことで、部内にアパレル製造に関する知見がストックされたことと、昨今のバンドTシャツブームのタイミングが重なり、新ラインの立ち上げに至った。
同ラインでは、ザ・ローリング・ストーンズ(THE ROLLING STONES)やデヴィッド・ボウイ(DAVID BOWIE)、セックス・ピストルズ(SEX PISTOLS)、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)など、トップミュージシャンの独自のスタイルを落とし込んだデイリーウェアを製作。「フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)」デザイナーの丸龍文人にベースとなるパターンを依頼したボディに、ミュージシャンのアルバムアートワークをあしらったアイテムなどを展開する。
ファーストコレクションでは「ロック」をテーマに、デヴィッド・ボウイやザ・フー(THE WHO)、パブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Limited)、スコーピオンズ(SCORPIONS)など10アーティストのアートワークをフィーチャーしたTシャツ(各1万2000円)をラインナップ。そのほか、ロングスリーブTシャツ(1万6000円)やスウェット(2万円)も用意する。
新作の発表はファッションブランドの動きに合わせ、春夏、秋冬の年2回。展示会だけでなく、エンドユーザーにアイテムの魅力を届けるポップアップなども積極的に開催していく。
ユーミュージックの狙いは「音楽人口を増やすこと」にあるという。同プロジェクトの責任者であるユニバーサルミュージックの堀内伸彦BRAVADO事業部長は、「音楽の市場規模は、実はファッションに比べてかなり小さい。感度の高いアイテムとして多くの人に興味を持ってもらい、ファッションから音楽へ、人の流れを作ることが大きなミッションだ」と語った。