<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第6戦中国杯>◇21日◇中国・重慶◇男子公式練習
【重慶=阿部健吾】GP第2戦スケートカナダ2位の佐藤駿(20=エームサービス/明治大)が、孤独に勝ち、2年ぶりのファイナル出場を決める。
2日間の会場での公式練習を終え、「状態はすごく良い。跳ぶ時も自分の中でいいルッツが跳べているなと思ったので、この流れで明日も頑張りたい」と充実感を漂わせた。今大会でGP初優勝を飾れば上位6人によるファイナル(12月、フランス・グルノーブル)出場が2年ぶりに確定する。昨季踏むことがかなわなかった大舞台へ「すごく行きたい」と思いは強いが、「変に狙いすぎると良くない」と自制。「自分の演技に集中して、『この大会で優勝するぞ』という思いでいけたらいい」と、意気込みを語った。
自分だけではなく、「さみしさ」にも打ち勝つ。10月末のスケートカナダは山本草太(24=中京大)とともに出場。過去のGPシリーズは、2〜3人の仲間たちとともにすることが多かった。一方で今回の日本勢は自身だけ。「かなしいです」とぽつりと漏らした。一緒にご飯を食べたり現地を観光したりする相手はいないが、「カップ麺とか米とかカレーとかのレトルト食品をたくさん持ってきた」と自己管理もばっちり。どんな環境にも適応し、フランスへの切符をたぐり寄せる。
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