RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任

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2024年11月21日 19:20  AUTOSPORT web

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2024年限りでフルタイムのレギュラーシートから退くことを表明していた2015年王者マーク・ウインターボトム(Team 18/シボレー・カマロZL1)が、早くも来季去就を発表
 オーストラリア大陸を代表するRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップにて、今季2024年限りでフルタイムのレギュラーシートから退くことを表明していた2015年王者マーク・ウインターボトム(チーム18/シボレー・カマロZL1)が、早くも去就を発表した。

 古巣でもあるティックフォード・レーシングに復帰し、キャメロン・ウォーターズ(フォード・マスタング)のエンデューロ(耐久カップ)登録ペアとして後輩を支えることが決まったのだ。

 最終戦『アデレード500』でタイトルが決し、名門トリプルエイト・レースエンジニアリング(T8)のウィル・ブラウン(レッドブル・アンポル・レーシング/シボレー・カマロZL1)が自身初のドライバーズチャンピオンに輝いた2024年のRSCだが、2013年のバサースト1000覇者であり、2015年のシリーズチャンピオンがブルーオーバルを離れてから6年後にチームと再会し、来季はウォーターズのパートナーになることが確認された。

 これでウィンターボトムはキャリアでもっとも成功したシーズンを送ったチームに戻ることとなり、ウォーターズは“グレートレース”初制覇に向け、間違いなく最高のチャンスを手にしたことになる。

 また、この契約には“2WAY”の条項が含まれ、元王者はチームの次世代ドライバーの指南役を務める契約を結んだことも明かされ、下部シリーズのスーパー2で3台の車両を走らせるティックフォード・オートスポーツでも後進のメンター役を務めるという。

「ティックフォード・レーシングに帰ってこれてとてもうれしい。このチームは僕のキャリアにおいて非常に大きな役割を果たしてくれたからね」と、まずは古巣復帰の挨拶を述べたウィンターボトム。

「僕自身、フォード育成プログラムの若手ドライバーとしてここに来て、一緒にレースで優勝し、チャンピオンシップ、バサースト制覇など信じられないほどの成功を収めてきた。今が1周するのにちょうどいい時期だと感じているし、カム(キャメロン・ウォーターズの愛称)とティックフォードとともに、ふたたび勝利を収めるためにここにいるんだ」

 当時、正式にはフォード・パフォーマンス・レーシングとプロドライブ・レーシング・オーストラリアとして知られていたチーム前身に2006年から加入したウィンターボトムは、前述のとおり2013年のバサースト1000を皮切りに、2015年のドライバーズ・チャンピオンシップ制覇を含め在籍通算38勝を記録した。

「ティックフォードは家族のように感じる。以前と同じメンバーが大勢いるし、ファンの応援は圧倒的だ。(レギュラー最後となった今季の)バサーストでは、人々が『ティックフォードに戻って』と言い続けてくれていたし、それが本当に胸に響いたよ」と続けたウィンターボトム。

「このような競争力のあるチームに戻って、新たに2種類の素晴らしいチャンスを得られることは光栄だ。それはエンデューロでカムと一緒に勝つことと、このスポーツの未来をカタチ作る手助けをすることさ。カムはこの分野で最高のドライバーのひとりでもあるからね」

「僕は彼を100%サポートする。彼が勝てば、僕らも勝つ。それがすべてだ。彼のナチュラルなスピードを僕の経験で補い、ティックフォードが表彰台のトップを目指して戦うのを手助けすることに興奮しているよ」

■メンターとしての役割を「本当に楽しみにしている」とウインターボトム

 キャリア通算645戦に出走した大ベテランは、チーム配下の新星たちにインパクトを与えることも決意しており、2025年のスーパー2プログラムでロッキー・ダルトン、ライラン・グレイ、新人のルーベン・グッドオールにもその蓄積を解放する。

「僕はこれまでのキャリアで多くのことを学んできた。その知識を次の世代に伝えることも本当に楽しみにしているんだ」と、2003年当時にステップアップ・シリーズも制覇している元チャンピオン。

「縁石に進入する際はどのようにヒットし、クルマの姿勢をスロットルコントロールで制御する方法や、レース当日のプレッシャーへの対処など、ちょっとしたコツを教えることで彼らが成功し、僕と同じくらいスポーツを楽しめるよう手助けしたいんだ」

「若いドライバーたちが成長し、成果を上げるのを見るのはとてもやりがいがあるだろうね」

 現在のチームオーナーであるロッド・ナッシュも、ウィンターボトムをふたたびチームに迎え入れることに喜びの声を挙げる。

「マークがティックフォード・レーシングに復帰したことは、彼のドライビングスタイルだけでなく、彼の人柄からも、我々の事業にとって大きな利益だ」と続けたナッシュ。

「私は、偉大なスポーツマンとして、また個人として、つねに彼に対し最大限の尊敬の念を抱いてきた。彼は誰に対しても非常に敬意を払い、成功と達成に突き進み、追求するすべてのことに非常に体系的に臨むんだ。マークは魅力的で、知識豊富な政治家であり、私はつねに彼には『貴族の血』が流れていると信じてきた。我々のチームとフォードにとって、この“伝書鳩”が巣に戻ってくるのは素晴らしいことだね」

 そして2024年にチームに加わったCEOのサイモン・ブルックハウスも、このニュースを「素晴らしい物語」と称賛した。

「マークはスポーツ界の生きる伝説であり、彼が故郷でもあるティックフォードに戻ってくることは素晴らしい物語で、トラック内外でチームにとっての大きな資産になる」と続けたブルックハウス。

「チーム内での彼の役割は本当にユニークで、彼の性格と豊富な経験を反映している。我々はティックフォード・オートスポーツのプログラムでの彼の指導力を目の当たりにするのを楽しみにしている。これは彼に知識を共有するプラットフォームを与えるだけでなく、次世代の才能あるドライバーを指導し育成することで彼の遺産を広めることになるはずだからね」

 そして2016年から2018年までチームメイトを務め、自身の元メンターでもあった恩師と組むウォーターズも、来季の9月と10月にザ・ベンドとマウントパノラマでの共闘を心待ちにしている。

​​「フロスティ(ウィンターボトムの愛称)は、キャリア初期の僕にとって重要なロールモデルであり、ドライバーとしとての成長に大きな支えになった」と語ったウォーターズ。

「これですべてが一巡し、来季フロスティと一緒に走るのはとても特別なことだ」

「彼がワークショップやチームに復帰し、彼の知識と経験をすべて持ち込んでくれるのは素晴らしいこと。僕らの大きな資産になるだろう」

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