ウクライナのゼレンスキー大統領は、東部・ドニプロに向けてロシアが発射したミサイルについて「特徴はICBM=大陸間弾道ミサイルのものだ」と明らかにしました。
ウクライナ空軍は21日朝、ロシア軍がウクライナ東部・ドニプロにあるインフラ施設などに対して、ICBMを含む様々な種類のミサイルを発射したと発表しました。
ウクライナ非常事態庁は、この攻撃でドニプロにある障がい者施設や住宅が被害を受けて火災が発生するなどし、2人がけがをしたと明らかにしました。
ゼレンスキー大統領は21日、SNSで、ICBMとされるミサイルについて「速度や高度などすべての特徴はICBMのもので、専門家が調査中だ」と明らかにしました。そのうえで、「プーチン大統領がウクライナを実験場にしているのは明らかだ」と批判しました。
一方、アメリカCNNテレビはウクライナ空軍の発表について、西側当局者が「弾道ミサイルではあるが、ICBMではない」と述べたと伝えました。西側当局者が記者団に明らかにしたものだとしたうえで、「それ以上のミサイルの詳しい説明は避けた」としています。
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こうした中、今回のICBM発射情報をめぐり、ロシア外務省のメディアへのブリーフィング中にこんな一幕がありました。
ザハロワ報道官
「はい、ブリーフィング中です」
電話の男性の声
「西側メディアが報じている弾道ミサイル攻撃については、一切コメントしないように」
ザハロワ報道官
「わかりました。ありがとうございます」
ザハロワ報道官は、この電話について「外務省がコメントするテーマかどうか事前に確認を求めていたもので、折り返しがちょうどブリーフィング中だった」としています。
ICBM発射について、ペスコフ大統領報道官は「国防省に問い合わせるべきだ。この件について話すことはない」と述べるにとどめています。
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