キシリトールガムが妊娠に与える影響
11月13日、ベイラー医科大学(アメリカ)やワシントン大学(アメリカ)、カムズ中央病院(マラウイ)などの研究チームは、「Med」にて、妊娠前からキシリトールガムを摂取することにより、早産や低体重児出産を防げると発表した。
歯周病による有害な妊娠転帰とキシリトールガム
母親の歯周病は妊娠に悪影響を及ぼし、早産や低体重児出産を引き起こす要因になるといわれる。しかしながら、先行研究を通じて、ルートプレーニング(歯石除去)などの歯周病治療に有害な妊娠転帰の軽減効果は認められなかった。
そこで今回、研究チームは、妊娠前のキシリトールガム摂取が早産や低体重児出産リスクを軽減するという仮説を立て、マラウイの8医療機関にて妊婦10069人を対象にランダム化比較試験を行った。
なお、マラウイは世界において早産率が高い国である。調査対象者をシリトール群と対象群に分けて効果を比較したところ、キシリトールガムに早産や低出生体重児を予防する効果があると認められた。
妊娠前から妊娠中に掛けてキシリトールガムを1日2回噛んだ女性は、対象群と比べて早産(妊娠37週未満の出産)および低体重児出産(出生体重2500g未満)のリスクが減り、新生児死亡の低下につながったという。また、妊娠中のキシリトールガム摂取による重大な有害事象は報告されなかった。
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(画像はMedより)
Med
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