限定公開( 1 )
わさび農家が光センサーを使って見つけたわさびの内部障害がInstagramで紹介され、記事執筆時点で175万回を超えて再生されるほど話題になっています。
●画期的な光センサーに注目
投稿したのは診療放射線技師の飯田訓司さん。飯田さんは伊豆の実家でわさび農家となり、世界初だという近赤外線の光センサーを使ってわさびの内部障害(墨入り、変色、空洞)判定を行い出荷しているそうです。
今回話題になっているのは、光センサーが見つけた外観からはわかりにくい内部障害があった2本のわさびです。「今日2番目にヤバいわさび」というわさびは、尻側に外観から解る障害があったため切断したところ、切断面はキレイだったそうです。しかし縦半分に切ってみると墨汁が垂れたようにドロッたした黒い部分が中央に広がっていました。
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この黒い部分について「墨入り病かな」という質問に対し、飯田さんは「よく言われている墨入り病とは、発病箇所や性状が違うんですよ〜。わさびは未解明部分が多いです」と回答しています。
続いて「今日の1番ヤバいわさび」というわさびは、かなり大きく外観もキレイだったそうですが、光センサーで障害ありと判定され「切るのはもったいない」と思いつつ切ってみたら、中央だけではなく全体的に黒い部分が広がっていました。
飯田さんは外観からはわからない内部障害を出荷前に見つけられて「いつものようにホッ」としたそうです。
光センサーの導入について「50年以上わさび栽培をしている8代目の父でも外観からの内部障害判定に困っている」ことから、「このまま出荷で本当に良いのか?」「直販で実際に内部の障害による苦情がある。ということは、仲買人さんにはもっと苦情が届いているのではないか?」と考えた飯田さんは、解決策として診療放射線技師という職業柄、外観から人の目では解らない内部を非破壊検査で見ることを思いついたそうです。
2019年4月に飯田さんがレントゲンX線装置、CT装置、超音波エコー装置を使ってわさびの検査実験をしたところ墨入りは発見できず、試行錯誤の結果、2021年9月に光品質チェッカーを導入。データ収集・蓄積が3000点以上になった2022年3月から、わさび光センサー内部障害判定機として運用を開始したとのことでした。
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飯田さんは「元々、食品内の異物混入検査や糖度などの測定に使われている機械を、わさび仕様にデータ取りをして判定できる様にした」と説明しています。
●光センサーで見つけたわさびの内部障害に驚きの声
飯田さんの投稿には同じわさび農家の方から「これは、わさび農家にとっては画期的なセンサーですね! これからより信頼を得るわさびを販売していくのに何より大事なテスト機械なると思います!!」と応援する声が。
また「すごい機械あるんですね。作った方すごい」「わあお! ヤバそう! これが分かる機械賢い それを使いこなす方すごい やってみようとしたのが天才! 楽しみにしていたわさびをゴシゴシしてなんか黒いの出てきたら泣くもん」と光センサーの精度に驚く声も届いています。
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