スペイン大手メディア『マルカ』が21日、マジョルカに所属する日本代表FW浅野拓磨の状態を伝えた。
昨季限りでボーフムを退団し、今夏にマジョルカへ完全移籍加入した浅野は、初挑戦となったスペインの地ではウイングの定位置を確保。ラ・リーガ開幕から4試合に先発、2試合に途中出場するなど、ハゴバ・アラサテ監督からも信頼を寄せられていた。
だが、9月23日に行われたラ・リーガ第6節ベティス戦(○2−1)戦でメンバーから外れると、以降は公式戦のピッチに立てていない。当初、アラサテ監督は軽傷であることを強調し、長期離脱とはならずに復帰することが期待されていた。10月に入るとトレーニングに合流していることが伝えられていたものの、同10日に行われた練習試合に出場した際、ハムストリングの違和感により途中交代を余儀なくされたという。マジョルカは検査の結果、ハムストリング損傷の再発が確認されたと報告。この負傷により、浅野は10月と11月に行われた日本代表のFIFAワールドカップ26アジア最終予選4試合を欠場していた。
今回伝えられた『マルカ』の情報によると、現在の浅野はジムとグラウンドを行き来しながら、リハビリに励んでいる段階だという。当初は11月のインターナショナルマッチウィーク明けの初陣となる、今月23日開催のラ・リーガ第14節ラス・パルマス戦前後での復帰が期待されていたが、現在の状況では同試合の出場はおろか、11月中の実戦復帰は難しそうだ。
また、練習試合で負傷を再発させた背景もあり、クラブも、そして浅野本人も、復帰に向けて慎重な姿勢を見せているようだ。リスクを背負うことなく、万全の状態でピッチに戻ることを最優先としているため、浅野本人の感覚が好転するまで、グループでのトレーニングに復帰することはないとのこと。最後に公式戦のピッチに立ったラ・リーガ第6節レアル・ソシエダ戦(○1−0)から、2カ月以上が経過しているが、実戦復帰まではもうしばらく時間を要すると予想される。
マジョルカはラ・リーガ第13節終了時点で5勝3分5敗の成績を残し、勝ち点「18」を積み上げて現在は9位につけている。現状では来季のヨーロッパカップ戦出場枠も狙える位置ではあるが、直近5試合は1勝1分3敗と黒星が先行。敵地で行われるラス・パルマス戦では、4試合ぶりの白星を狙う。
【ハイライト動画】浅野が最後にピッチに立ったのは久保建英擁するソシエダ戦