ユヴェントスが、チェルシーに所属するイングランド代表DFベン・チルウェルの獲得に興味を示しているようだ。21日、イタリア紙『トゥットスポルト』が伝えている。
現在27歳のチルウェルはレスターの下部組織出身で、2020年8月にチェルシーに完全移籍を果たした。度重なる負傷離脱があるものの、左サイドバック(SB)やウイングバック(WB)を主戦場にここまで公式戦通算107試合に出場し、9ゴール12アシストを記録している。
そんなチルウェルだが、今夏に新しく就任したエンツォ・マレスカ監督の採用する戦術の影響からサイドバックとしての序列が大幅に低下。今夏の移籍市場ではトップチームのメンバーから外されるなど、マレスカ監督の構想から外れ、移籍が促されていた。
しかし、現行契約が2027年6月30日までとなっている同選手は給与のことも影響し、最後まで移籍先が見つからず、チェルシーに残留。UEFAカンファレンスリーグ(ECL)の登録メンバーからは外れ、プレミアリーグでは登録メンバー入りしたものの、ここまでベンチ入りもできず、出場機会はゼロ。カラバオ・カップでの1試合で途中出場したのみとなっている。
このような状況から来年1月の移籍市場で再び移籍先を探すことになると見られているが、そんなチルウェルに対して、ブラジル代表DFグレイソン・ブレーメルやコロンビア代表DFフアン・カバルらが長期離脱を余儀なくされているユヴェントスが興味を示しているという。
今回の報道によると、ユヴェントスはレンタル移籍でチルウェルを獲得する可能性を探っており、今夏の移籍市場で資金を投じた影響であまり余裕がないことから、チェルシーが同選手の給与の一部を負担することが条件になると見られている。
なお、チルウェルにはユヴェントスのほか、ナポリやプレミアリーグのクラブなどからも関心が寄せられていることが噂されているが、果たして同選手は来年1月の移籍市場で新天地を見つけることはできるのだろうか。