【フィギュア】千葉百音「緊張」に勝ちＳＰ首位発進　１・78点差に５人「1位の実感は全然ない」

＜フィギュアスケート：グランプリ（GP）シリーズ第6戦中国杯＞◇22日◇中国・重慶◇女子ショートプログラム（SP）

【重慶＝阿部健吾】第4戦NHK杯2位の千葉百音（19＝木下アカデミー）が「緊張」に打ち勝ち、首位発進を決めた。70・86点をマークし、2位のアンバー・グレン（米国）と0・02点差。5位の渡辺倫果（三和建装／法政大）まで1・78点の大接戦に「1位って実感は全然ないです」と笑った。

1本目の3回転ルッツは減点されたものの、安定した演技を披露。「ちょっとフラッてなったり、ところどころ足元が揺らぐところがあった」と反省しつつ「やるべきエレメンツをしっかりこなせた」と満足そうに振り返った。

今大会で優勝すれば、上位6人が進出するファイナル（12月、フランス・グルノーブル）初出場が確定する、重要な一戦。2位でも他選手との得点の比較で可能性がある。

ファイナルは「全然意識してはない」としつつ「NHK杯のショートよりかは緊張しちゃって。ショート（SP）をしっかりそろえておきたい、っていう気持ちが強くて」と心が揺らいだ。ただ「緊張するのは当たり前」と平常心を貫き、力を出し切った。

23日のフリーに向けて「本当にフリー頑張ったもん勝ち」と重要性を説く。「たぶん明日の6分間（練習）で出てきた頃には、またすごい緊張してるんですけど」と笑いながら「自分が出せる演技、ノーミスの演技に集中して、明日また切り替えて頑張りたい」と見据えた。