ベネズエラ代表には躍動する"ペレス"が3人いる。『ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12』ではキャプテンのヘルナン・ペレスに、兄弟で参戦しているカルロス・ペレス&カルロス・ペレスJrだ。
昨年のWBCでは、今シーズンパドレスで26試合に登板したマーティン・ペレスや、ロイヤルズの主将でスーパースターのサルバドール・ペレスなど、ベネズエラ野球に"ペレス"の存在は欠かせない。
今大会3本塁打のカルロス・ペレスは「ベネズエラにはたくさんの"ペレス"がいるんだ。もちろん僕らのチームにもね。あなたが言うように、サルバドールをはじめ僕も含めたたくさんの"ペレス"が野球をプレーして来た。自分たちの名字がメジャーリーグでしっかり認められ認識されている。本当にアメージングな事だよ」と話す。
前回WBCはアメリカに準々決勝で9-7と敗れたが、大会史に残る死闘を演じ、今大会はプレミア12 で初のスーパーラウンドへ進出した。
「ベネズエラは毎年良い選手がいて、良い野球をしていることが証明されて来た。チームはとても良くなってきていると思う。 それは僕らにとっても、世界の野球界全体にとっても非常に重要なことなんだ。 我々が国際大会でどのようにプレーし、目の前の試合をどれくらい真剣に戦い、そして野球をいかに愛しているかを示したいんだ」。
日本のプロ野球でもヤクルトのオスナやオリックスのエスピノーザなどベネズエラ出身の選手がプレーしている。
「多くのベネズエラ人選手が日本でプレーしていることはとても素晴らしいことだし、彼らが日本で活躍しているのを見るのは、全てのベネズエラ人にとって幸せなことなんだ」。
そのカルロス・ペレスは「チームに勝利のチャンスを与えることができたんだからとても特別なことだった」とスーパーラウンド初戦のチャイニーズ・タイペイ戦で決勝の2ランを放てば、侍ジャパン戦でも試合前に「ジャパンが素晴らしいチームであることは知っている。 彼らは前回のプレミア12 で優勝している。だけどいつも通りプレーするつもりだ。 それが野球で一番大事なことだし、日本に勝つために出来ることはすべてやろうと思っているよ」と有言実行の一時逆転となる2ラン。
「初めての日本でここにいる日々を本当に楽しんでいる。この国は美しいよ。ステーキをたくさん食べているんだ。あとはラーメン、寿司だね」と話した後、「オススメはあるかい?」と逆質問。トンカツをオススメすると、ペレスは「良いね。滞在中にトライしてみようと思うよ」と笑顔を見せた。ペレスは初の日本を野球でもプライベートでも楽しんでいる。
(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)