11月に入り、一気に涼しくなりましたね。日差しが強く気温が高い夏に比べて、秋はサイクリングを楽しみやすい季節です。紅葉を見るために、愛車とともに渓谷へ出かけた人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、「Amazonプライム・ビデオ」で視聴可能な「自転車ムービー」を3作品紹介します。これからさらに寒くなってきますが、アツい作品を見て寒さに負けず今年も駆け抜けましょう。
●主人公の成長に心打たれる、青春群像劇:『弱虫ペダル』
実写映画『弱虫ペダル』は2020年に公開され、アイドルグループ King&Princeの永瀬廉さんが主演を務めた作品です。
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『弱虫ペダル』は、運動が苦手な主人公の小野田坂道が、ひょんなことから高校の自転車競技部に入部し、仲間たちとともにインターハイを目指す物語。原作コミックは累計発行部数が3000万部を超え、日本を代表する大ヒット漫画のひとつです。
原作は2024年11月現在ですでに90巻を超えていますが、この映画では物語の冒頭部分である、坂道が仲間と出会い、自転車競技を始めるエピソードが楽しめます。
アニメ化や舞台化もされているため作品に触れたことがある人も多いかもしれませんが、実写版も、『弱虫ペダル』ならではのアツい展開が魅力。ビギナー時代の小野田坂道を懐かしく感じる原作ファンはもちろん、タイトルを知っているけれど物語に触れたことがない人も楽しめる映画です。
●「仕事以上のことをやっちまう」男の物語:『茄子 アンダルシアの夏』
『茄子 アンダルシアの夏』は2003年に公開された、スペインのアンダルシア地方で開催される自転車レースがテーマの作品です。
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主人公は、ロードレーサーのぺぺ。チームからの解雇通知や、かつての想い人の結婚式など、さまざまな葛藤に直面しながらなお、プロレーサーという仕事に懸命に取り組む姿が描かれています。
本作の監督・脚本を務めた高坂希太郎さんは、『千と千尋の神隠し』で作画監督を務めた人物。自身もサイクリストとして知られ、作中でも自転車競技の駆け引きや熱狂が臨場感たっぷりに表現されました。
ちなみに、タイトルは黒田硫黄さんの連作コミック『茄子』の一編が原作となっていることから、映画もこの題名になりました。約20年前の作品ですが、自転車レースが好きな人も、スポーツ映画が好きな人も、映画を通してアツくなりたい多くの人を楽しませてくれる作品だと思います。
●プロ競技の厳しさをリアルに描く:『疾風スプリンター』
『疾風スプリンター』は、香港アクション映画の人気監督として知られるダンテ・ラムさんがメガホンをとり、香港と中国の合作として2015年に公開された作品です。
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自転車ロードレースのプロチームを舞台に、チームメンバーの夢や友情、栄光、挫折が織り交ざったスポーツドラマが描かれています。
また、競技を続けていくために必要な資金面の問題など、プロスポーツの厳しい世界がリアルに描かれました。
公開当時、K-POPグループ「SUPER JUNIOR」のチェ・シウォンがチームのエースとなる重要なキャラクターを演じたことも話題となりました。香港映画や中国映画に馴染みのない人も、スポーツを通してアツい気持ちを味わえる作品です。
●まとめ
今回は自転車レースを題材にした映画3作品を紹介しました。どの作品もレースの臨場感が感じられ、思わず感情移入してしまう人間ドラマが描かれています。
自転車競技について詳しくない人も、一度観ると映画を超えて、競技そのものにハマってしまう面白さがあるのではないでしょうか。
これからだんだんと寒さが増していきますが、風邪をひかないように気を付けて、アツい気持ちにさせてくれる自転車ムービーで盛り上がりましょう。