セリエA第13節が23日に行われ、ミランとユヴェントスが対戦した。
インターナショナルマッチウィーク明けの一戦目で、イタリアサッカー界をけん引してきた2つの強豪が相まみえる。パウロ・フォンセカ監督を迎えてシーズンをスタートさせたミランは、開幕直後こそ勝ちきれない試合も少なくはなかったが、徐々に調子が向上。現在は1試合未消化ながら5勝3分3敗で勝ち点「18」を積み上げ、7位につけている。
対するユヴェントスはチアゴ・モッタ新監督の下、5シーズンぶりのスクデットに向けて悪くないスタートを切った。ここまでセリエAでは6勝6分と無敗を継続し、勝ち点「24」を積み上げているが、ドローの数が多いのも事実。だが、現在はセリエAで2連勝中と調子は悪くなく、3連勝を掲げてミランの本拠地『サン・シーロ』に乗り込んだ。
ミランはテオ・エルナンデス、ラファエル・レオン、アルバロ・モラタらが先発入り。一方でユヴェントスは多くの負傷者を抱えながら、アンドレア・カンビアーゾ、トゥーン・コープマイネルス、ケナン・ユルディズらの起用可能な主力選手がスターティングメンバーに並んだ。
試合は立ち上がりから拮抗した展開で時計の針が進む。23分にはユヴェントスにチャンス。自陣中央からボールを持ち運んだケフラン・テュラムが左サイドへ渡すと、待っていたユルディズがカットインから右足を振り抜いたが、ここは枠を捉えきれない。両チーム集中力を高く保ちながら、決定的なシーンの数は少なく、スコアレスで後半へ折り返した。
後半に入ると立ち上がりの50分、ユヴェントスはペナルティエリア手前左寄りの位置でボールを持ったウェストン・マッケニーがスルーパスを通すと、抜け出したカンビアーゾが左足を振り抜いたが、ここはスライディングでマリック・チャウがブロック。63分にはテュラムがミドルシュートを放つも、ここはジャストミートせずGKマイク・メニャンの正面へ。
非常に堅い展開のなかで時計の針が進んだ一戦は、両チーム限られた数チャンスを活かすには至らず、最後までゴールネットを揺らすことはできない。試合はスコアレスドローで終了。ミランにとっては2戦連続のドローとなり、ユヴェントスは今季初の3連勝を逃した。
この後、両チームはミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第5節の戦いが控えている。ミランは26日に敵地でスロヴァン・ブラチスラヴァと、ユヴェントスは27日に同じくアウェイでアストン・ヴィラと、それぞれ対戦する。
【スコア】
ミラン 0−0 ユヴェントス
【得点者】
なし