ラグビー日本代表(世界ランク13位)は24日午後4時10分(日本時間25日午前1時10分)、英アリアンツ・スタジアムでイングランド(同7位)との欧州遠征「リポビタンDツアー2024」最終戦に臨む。
23日(日本時間24日)は小雨の会場で最終調整し、オンラインで取材対応。過去12戦全敗の強敵に対し、先発プロップ竹内柊平(浦安D−Rocks)は「相手の強みのセットプレーで上回れば、相手はプラン通りにいかない。逆に想定していないことになる。相手の強みに対して、相手をスマッシュすることにフォーカスしています」とスクラム勝負にこだわっていく。
1月にエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が就任し、最初のテストマッチが6月22日のイングランド戦(東京・国立競技場)だった。17−52で完敗したが、試合前時点で先発のFW第1列総キャップ「3」だった日本は、イングランドの「207」相手にスクラムで健闘した。
今回はプロップ岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス)、フッカー原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)、竹内の合計が「29」で、イングランドの「205」(エリス・ゲンジ=65、ジェイミー・ジョージ=96、ウィル・スチュアート=44)に対峙(たいじ)する。竹内は会場の芝は堅く、上の部分が軟らかい印象があったといい「違和感はあるけれど、自分たちは足をかくようなスクラムではない。(8人の)16本の足で地面を踏んで組む。遠い間合いで組むと、イングランドは重い。狭く、近い間合いで組みたい。スクラムでイングランドをドミネート(支配)するのが今回の目標。この夏から進化したのを証明できる場所になります」と力強く勝負を見据えた。
イングランドは伝統的にスクラムなどセットプレー、ハイパントなどキック、堅い防御を前面に押し出してくる。BK陣は相手が蹴ったハイボールに対する守りの面で、捕球やサポートの練習に重点を置いてきたという。先発WTB長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)は「今まではキャッチの後に、どうアタックをするか(が重点だった)。そこも(練習で)継続しながら、キャッチをする段階での役割が、すごく明確になりました」。その上で「基本的には自分たちのモメンタム(勢い)がある時は、どのエリアからもアタックをしたい。アタッキングキックも使うけれど、まずはどこからでもアタックしていきたい」と旗印の“超速ラグビー”で崩していきたい考えだ。
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最終調整には体調不良で前日22日の記者会見を欠席したジョーンズHCも参加。竹内は「僕たちにそういう姿を見せないようにしてくれていたんだと思います。誰も(体調不良に)気づかなかったと思います。強いエディーさんが、僕らの中にいます。やることは一緒。選手主体で自分たちのラグビーを出せたらと思っています」とビッグマッチを見据えた。【松本航】
◆日本代表登録メンバー
〈1〉岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス)
〈2〉原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)
〈3〉竹内柊平(浦安D−Rocks)
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〈4〉サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)
〈5〉エピネリ・ウルイバイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
〈6〉下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)
〈7〉姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)
〈8〉ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
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〈9〉斎藤直人(主将、スタッド・トゥールーザン)
〈10〉ニコラス・マクカラン(トヨタヴェルブリッツ)
〈11〉ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)
〈12〉シオサイア・フィフィタ(トヨタヴェルブリッツ)
〈13〉ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
〈14〉長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
〈15〉松永拓朗(東芝ブレイブルーパス東京)
〈16〉李承〓(火ヘンに赤二つを横に並べる)(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
〈17〉森川由起乙(東京サントリーサンゴリアス)
〈18〉為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
〈19〉秋山大地(トヨタヴェルブリッツ)
〈20〉テビタ・タタフ(ユニオン・ボルドー・ベグル)
〈21〉ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
〈22〉藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
〈23〉梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)
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