子どもはいろいろな場所にシールを貼りたがるものです。壁だったり、家具だったり、冷蔵庫だったり……。
その延長線上の行動でしょうか? 3児の母であるhibikさん(@hibik0511)の末っ子くんは、なぜか体にベタベタと絆創膏を貼りたがるそうです。
そんな彼のために、hibikさんはあるものを製作しました。
可愛い息子のために絆創膏をつくった……のではなく、本物そっくりの「絆創膏シール」を製作したのです!
このシールの詳細や子どもたちの反応について、hibikさんから話を聞いてみました。
◆「思う存分貼らせてみたら飽きるかも?」と考えた
どうして、「絆創膏シール」を製作しようと思ったのでしょうか?
「末っ子が遊びで、絆創膏を貼っては数秒後に剥がすようになったんです。そこで『一旦、思う存分貼らせてみたら飽きるかも?』と思い、つくってみました」
実は、「絆創膏シール」をつくるきっかけとなったエピソードをhibikさんは漫画化。自身のInstagram(@hibik0511)にアップしています。
ちょっとぶつかったり大した傷がなくても、痛みを少しでも感じたら「チャンス!」とばかりに末っ子くんは絆創膏をおねだりしていたわけです。
でも、なぜ彼はそうまでして絆創膏を貼りたがったのでしょうね?
「絆創膏をつけていると特別感があるので貼りたくなるみたいです。シール遊びができるようになる年齢から、そうなっていくんですかね? ……う〜ん、よくわからないです(笑)」
◆「絆創膏シール」はどうやってつくった?
それにしても、こんなに本物の絆創膏と瓜二つのシールをつくるのはすごい! いったい、どうやってつくったのですか?
「自分で描いた絆創膏のイラストを、市販のマスキングテープ素材のラベル用紙にプリントアウトしてカットして作りました」
ガーゼに見える部分もガーゼではなく、ガーゼ風のイラストになっています。空気穴も本物ではなく、空気穴風のデザインで再現。ちょっと半透明感もあるし、大きかったり小さかったりバリエーションも豊富です。こんなに手が込んでいるのに、たった1日で完成させたそう!
「本物っぽくしようと気をつけてつくりました。でき栄えには満足しています!」
◆息子さんの反応は?
この完成度です。さぞかし、末っ子くんも大喜びしたでしょうね?
「絆創膏シールに興味を示して、体にたくさん貼って楽しんでいました。10歳の長男と8歳の長女も便乗して体に貼ってましたね(笑)」
さて、気になるのは現在の末っ子くんの様子です。依然、“絆創膏貼りたがり癖”は続いているのでしょうか?
「最初に思う存分貼ったので、今は遊び貼りをしなくなりました。『貼りなよ』と言われると、逆にそこまで貼りたくなくなったみたいで……(笑)。飽きさせるほど貼らせてみてよかったと思います!」
hibikさんの「絆創膏シール」づくりは、まさに『北風と太陽』の理論に当てはまっていた模様。今では本物の絆創膏の無駄遣いも減ったそうで、何よりです!
◆同じ悩みを抱えたママさんたちから大反響
hibikさんが「絆創膏シール」をXにアップするや、同じ悩みを抱えたママさんたちからは共感の嵐が!
「我が家も“絆創膏ブーム”に入ってます」「どうして子どもって絆創膏が好きなんでしょう?」「うちの子も絆創膏を貼りたがるので、ぜひ作り方を教えてください」「むちゃくちゃ欲しいぃぃぃぃ!」など、多くの反響が寄せられました。
これ、商品化したらきっと欲しい人も多いのでは?
「どこかの企業様からのお声がけがあれば、ぜひ商品化してみたいです!」
実はhibikさん、「絆創膏シール」以外にもたくさんの子育てグッズをこれまでに自作しています。例えば、ミンティアの空ケースでスマホのおもちゃを作ったり……。
「こうしたグッズは長男が生まれた10年前からつくっていました。初めてつくったのは、アイロンで貼るタイプのコットン生地で厚手のシールです。無印やUNIQLOで買ったTシャツに自分で描いたイラストのシールを貼って、オリジナルの洋服作りを楽しんでいました!」
◆子育てに役立つグッズをたくさん手作りしている
「今までで一番の自信作は、『やくそくメモ』です。長男が小学生になって友だちと約束をしてくるようになったのですが、その約束が曖昧すぎて……(笑)。でも、これを使うことで長男も約束をマスターできました」
日にち、時間、場所、メンバーを決めたらメモに書き、それを親に渡して共有すれば約束が完了する……というグッズです。
ちなみに、上記の「アイロンプリントシート」と「やくそくメモ」は、hibikさんが出店しているminne ハンドメイドマーケット「HIBIK’S GALLERY」で販売中。
もともと、子育てに役立つグッズを手作りするのが好きだったというhibikさん。それが回り回って、まさか絆創膏(のシール)を手作りすることになるとは思いもよらなかったでしょう。
大人の筆者でさえ「絆創膏シール」をゲットし、顔にベタベタ貼って“やんちゃな自分”を演出したくなりましたよ!
<取材・文/寺西ジャジューカ>