ラ・リーガ第14節が23日に行われ、セルタとバルセロナが対戦した。
現在ラ・リーガ最年少指揮官のクラウディオ・ヒラルデス監督の下、今季は開幕2連勝と悪くないスタートを切ったセルタは、前節終了時点で5勝2分6敗の成績を残し、勝ち点「18」で11位につけている。対するバルセロナは、ハンジ・フリック新監督を迎えてスタートダッシュに成功し、前節終了時点での成績は11勝2敗。ただし、インターナショナルマッチウィーク突入前の前節はレアル・ソシエダ相手に今季初の無得点と、自慢の攻撃陣が沈黙しており、今節は2試合ぶりの白星を狙う。
セルタのスターティングメンバーには、マルコス・アロンソや、ラ・マシア(バルセロナの育成組織)出身のイライクス・モリバやオスカル・ミンゲサなど、古巣対戦となる選手が複数名先発に名を連ねる。一方で、バルセロナは昨年11月以来にガビがスタートからピッチに立った。
試合は立ち上がりの4分、セルタがチャンスを構築。1本のロングフィードでボックス右のスペースへ飛び出したミンゲサがダイレクトで折り返すと、最後はフリーになっていたイアゴ・アスパスがダイレクトで合わせるも、シュートはジャストミートできずに枠の外。良い入りを見せたのはセルタの方だったが、均衡を破ったのはバルセロナだった。
15分、自陣右サイドでボールを受けたジュール・クンデが背後のスペースめがけてロングフィードを送ると、ミンゲサが目測を誤り、最終ライン裏に流れたボールにハフィーニャが反応。寄せてきたミンゲサをかわして左足で流し込み、バルセロナが先手を取った。
その後は両チームともにゴールへ迫るシーンを作りながら、これ以上得点は生まれずにハーフタイムへ突入。後半に入ると61分、ピッチ中央付近でボールを奪ったハフィーニャが左へ渡すと、うまく相手の前に入ったロベルト・レヴァンドフスキが強引に前へ進み、最後は右足でGKビセンテ・グアイタとの1対1を制する。ストライカーが見事な突破からネットを揺らし、バルセロナがリードを広げた。
2点差を追いかけるセルタは、65分に右サイドを抜け出したウーゴ・アルバレスに決定機が到来するも、ここはGKイニャキ・ペーニャの好セーブに阻まれる。対するバルセロナは79分、ダニ・オルモからのスルーパスで抜け出したハフィーニャが右足で狙ったが、シュートは左ポストに嫌われた。
バルセロナの2点リードでラスト10分間に突入すると、ここから試合が大きく動く。82分、ピッチ中央付近でのスルーパスにモリバが反応すると、マルク・カサドが掴んで倒してしまう。この日2枚目のイエローカードが提示され、バルセロナは1人少ないなかでの戦いを強いられる。すると直後のプレーで、セルタは左サイドから攻撃に転じ、アルフォンソ・ゴンサレスの折り返しがオウンゴールを誘ったが、ここは直前のプレーでゴールラインを割っていたことが判明し、得点は認められない。
それでも、続く84分にはウーゴ・ソテロからのスルーパスをクンデが先に触ったものの、対応が中途半端になったところをA・ゴンサレスが見逃さず、奪い返して右足で沈める。セルタが1点を返した。
反撃の狼煙を上げたセルタは86分にも、ペナルティエリア左でボールをキープしたボルハ・イグレシアスがマイナスへ落とすと、ボックス手前の位置でハビ・ロドリゲスが横へ繋ぎ、最後はウーゴ・アルバレスがエクトル・フォルトを切り返しでかわして右足で流し込む。セルタがわずか2分間で試合を振り出しに戻した。
試合はこのままタイムアップ。バルセロナは2点をリードして終盤に突入したものの、カサドの退場とミス絡みの1失点目で流れを悪くし、今季初の2戦未勝利となった。一方、セルタは内容面でも手応えを感じさせるゲームで、首位のバルセロナ相手に勝ち点「1」を奪っている。なお、バルセロナにとってセルタの本拠地『エスタディオ・デ・バライードス』は、セルタが1部に戻ってきた2012−13シーズン以降、最も勝率が低いスタジアムとなっている。
次節、セルタは30日に敵地でエスパニョール対戦する。一方で、バルセロナは26日にチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第4節でツルヴェナ・ズヴェズダとのアウェイゲームを戦い、30日には次節のラ・リーガでラス・パルマスをホームに迎える。
【スコア】
セルタ 2−2 バルセロナ
【得点者】
0−1 15分 ハフィーニャ(バルセロナ)
0−2 61分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
1−2 84分 アルフォンソ・ゴンサレス(セルタ)
2−2 86分 ウーゴ・アルバレス(セルタ)