【レスリング】パリ五輪金の藤波朱理が139連勝 57キロ級転向を明言「挑戦しがいある」

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2024年11月24日 16:28  日刊スポーツ

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相手を攻める藤波(上)(撮影・勝部晃多)

<レスリング東日本大学女子リーグ戦STIカップ>◇24日◇東京・自由ケ丘学園高



パリオリンピック(五輪)レスリング女子53キロ級金メダルの藤波朱理(21=日体大)が、五輪後初めての大会で公式戦の連勝記録を「139」に伸ばした。


大学対抗リーグ戦で59キロ級2試合に出場し、ともに無失点のフォール勝ち。合計の出場時間はわずか3分半弱だった。約3カ月ぶりの実戦で、中2だった17年から続く連勝をさらに積み上げた。試合後には57キロ級挑戦を明言。相手もパワーアップするが「連勝記録の向き合い方は変わらない。そこは意識せずに強くなることを日々考えたい」と力強く話した。


他の五輪メダリストが本格的な再始動を切っていない中で、今大会をリスタートの場に選んだ。10月から日体大の新主将に就任。「キャプテンに任命して頂いて引っ張っていかないといけない」と大学を背負う覚悟は強かった。チームは育英大に1−2で敗れて優勝を逃したが、最後まで声を張り上げて仲間を鼓舞。「試合に出るか悩んだけど、後輩や先輩が頑張っている姿を見てこのチームと一緒に戦いと思った」と白い歯を見せた。


悲願を達したパリ後は、約1カ月間休養。好きな物を好きなときに好きなだけ楽しむ生活を過ごしていたが、「幸せじゃないな」と感じたという。自分に必要なのは「目標に向かって頑張る日々」と気付かされた。「レスリングって楽しいな」。この日の試合を終えた藤波の顔には、充実感が漂った。


12月中旬に東京・代々木第二体育館で行われる全日本選手権には出場しない見込み。本格的な復帰は来年になる予定だ。これまで五輪で階級を上げて連覇した選手はいない。4年後に向けて「だからこそ挑戦しがいがある。さらに強いレスリングを次のロスでできたらいい」。21歳が新しい道を進み始めた。

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