【クイーンズ駅伝】積水化学2位、山本有真が森智香子に「ごめんなさい」涙こらえながら肩を抱く

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2024年11月24日 21:01  日刊スポーツ

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涙をこらえながら積水化学・アンカー森(右)の肩を抱く、2区山本(撮影・浜本神威)

<全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)>◇24日◇松島町文化観光交流館前〜弘進ゴムアスリートパーク仙台◇6区間(42・195キロ)



前年女王の積水化学は2時間14分21秒で2位に終わった。JP日本郵政グループに27秒差で敗れ、史上9チーム目の連覇ならず。


名城大時代からの「宮城で自身6連覇」を目指していた2区(4・2キロ)の山本有真(24)はかなわなかった連覇へ、気持ちを新たにした。


パリ五輪5000メートル代表の山本が、慣れ親しんだ宮城路で快足を飛ばした。昨年の自身の記録を17秒更新する12分56秒で区間賞を獲得。「仙台の雰囲気は駅伝という感じが染みついている。この空気感、紅葉の感じも。すごく実感を湧かせてくれる。仙台の沿道の方々の応援がたくさん目に入った」。大学1年時の全日本大学女子駅伝から数えて6年目の宮城路。声援を力に駆け抜けた。


自身は区間賞、チームも2位。だがアンカーの森智香子(31)がゴールテープを切った姿に思わず表情を崩した。駅伝への思い入れが強かった森へ、山本は「『ごめんなさい』と言ってしまった」。涙を懸命にこらえながら森の肩を抱き、「こんな悔しいんですね。駅伝で負けると」と敗北をかみしめた。


最後には、笑顔で「これも良い経験だと思います。来年、頑張ります」と言った。まずは来年、女王に返り咲き、連覇の権利を再び得る。【浜本神威】


○…山本のネイルのテーマは「駅伝・仙台・積水・秋ネイル」。「積水化学のユニホームと、駅伝を走ってる人、仙台っぽい柄を入れてもらって、秋っぽく仕上げてもらった」という。

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