ラ・リーガ第14節が24日に行われ、アスレティック・ビルバオとレアル・ソシエダが対戦した。
アスレティック・ビルバオとレアル・ソシエダによる今シーズン最初のバスク・ダービー。本拠地『サン・マメス』に宿敵を迎えるアスレティック・ビルバオは第5節から3連勝を飾ったものの、直近は3試合連続ドローと足踏み状態が続いている。一方のレアル・ソシエダは開幕直後から不安定な戦いが続いたが、前節は首位バルセロナを撃破。ミッドウィークのコパ・デル・レイにも勝利し、良い状態でダービーに臨む。ここまで3ゴールを挙げているレアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は3試合連続でスタメンに名を連ねた。
序盤から両チームのトランジションの速さが目立ち、ハイテンポで拮抗した展開が続く。16分、レアル・ソシエダは久保のボール奪取を起点に細かくパスを繋ぎ、最後はルカ・スチッチがシュートに持ち込むも力無くGKがキャッチ。直後にはアスレティック・ビルバオが速攻を仕掛け、オイアン・サンセトのスルーパスを受けたアルバロ・ジャロがフィニッシュに持ち込んだが、GKアレハンドロ・レミロのセーブに阻まれた。
試合の均衡が破れたのは26分、右からのクロスのこぼれ球を拾ったニコ・ウィリアムズがベニャト・プラードスとのパス交換でボックス内左の深い位置へ侵入。ゴール前に高いボールを折り返すと、最後はサンセトが頭で叩き込み、アスレティック・ビルバオが先制に成功した。ビハインドを負ったレアル・ソシエダはボールは保持できるものの、決定的なチャンスを迎えるまでには至らず。右サイドに入った久保も良い形でボールを受けることができない。前半はこのまま1−0で終了した。
後半の立ち上がりもアスレティック・ビルバオがペースを握り、48分にはサンセトの右からの折り返しにプラードスが合わせ、GKレミロを脅かす。一方のレアル・ソシエダは59分、右サイドでボールを受けた久保が中央へ運び、左で幅を取っていたアンデル・バレネチェアへ展開。ニアゾーンへ走り込むスチッチへボールが渡ったが、グラウンダーのクロスに合わせる選手はおらず、チャンスを生かしきれなかった。
60分には両チームが2枚替えを敢行し、久保もブライス・メンデスとの交代でピッチを去ることに。その後、1点を追うレアル・ソシエダはボールを握る時間を増やすものの、アスレティック・ビルバオの統率された守備を崩すことができない。78分にはセルヒオ・ゴメスの左CKにミケル・オヤルサバルが合わせたが、シュートは惜しくも枠の左へ外れた。
このままスコアは動かず、試合は1−0で終了。アスレティック・ビルバオが4試合ぶりの白星を飾り、レアル・ソシエダは3連勝を逃した。次節は12月1日に行われ、アスレティック・ビルバオはアウェイでラージョ・バジェカーノと、レアル・ソシエダはホームでベティスと対戦する。
【スコア】
アスレティック・ビルバオ 1−0 レアル・ソシエダ
【得点者】
1−0 26分 オイアン・サンセト(アスレティック・ビルバオ)