ゲランが李禹煥とのコラボフレグランスを発売 ミニマルで普遍的なデザイン

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2024年11月25日 09:31  Fashionsnap.com

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スヴニール ドルキデ

Image by: GUERLAIN
 「ゲラン(GUERLAIN)」が、韓国出身の美術家 李禹煥(リ・ウファン)とコラボレーションしたフレグランス「スヴニール ドルキデ」(2.15L 774万4000円)を2025年4月に発売する。世界で21個限定、日本では3個を販売する予定。

 1828年の創業時から芸術と親密な関係を築いてきたゲランは、毎年アーティストや職人とのコラボレーションによる芸術作品のような「エクセプショナルピース」を販売している。今年は李を招き、特別なフレグランスが登場。パリ、ニューヨーク、日本を拠点に活動する李は、ミニマルな色使いと単純な点や線に還元されたフォルムで知られ、鑑賞者を瞑想的な思索へと誘う作品を生み出している。
 今回のコラボレーションでは、ゲランのフレグランスボトル「クアドリローブ」を李が再解釈。19世紀の古い薬瓶からインスピレーションを得たクアドリローブは、1908年にフレグランス「リュ・ド・ラ・ペ」のために初めて製作し、ゲランと「バカラ(Baccarat)」のコラボレーションの始まりでもあった。多面的で構築的なフォルムのボトルと、4枚の葉(ローブ)を象ったキャップの伝統的なデザインに、李の代表作の一つ「Dialogue(対話)」シリーズから鮮やかな緑を取り入れた。バランスや自然、再生のシンボルである緑は、アートと環境への取り組みにおいて志を同じくする李とゲランのコミットメントを反映している。製作はフランスの陶磁器メゾン「ベルナルド(BERNARDAUD)」が手がけた。
 香りは李とゲランの調香師 デルフィーヌ・ジェルクとの対話から生まれ、李が幼少期に親しんだ山々とそこに咲く蘭に着想を得て、アクアティックでムスキーなフローラルフレグランスを開発。アンジェリカのグリーンなフレッシュさとパラディゾンのフローラルな甘さが調和したトップノートは、山の蘭のフレッシュさと幽玄な繊細さを思わせる。ハートノートには、朝方に咲く白い花びらをイメージしたジャスミンサンバックとアイリスパウダーが豊かな香りを織りなし、やがてアンブレットムスクとアンバーチンキのベースノートが優しく包み込む。パウダリーなムスクと組み合わせたアンバーチンキはミネラルの深みをもたらし、山の空気の清らかさと蘭の柔らかさを想起させる。最後に塩気のあるアクアティックミネラルのアクセントを持つモスノートとマリンアコードが香り立つと、ヨードの香りが広がり、山のミネラルの壮大さと純粋さを讃える。

■ゲラン:公式オンラインブティック

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