視聴率不振が数多くのニュースメディアに報じられている橋本環奈が主演を務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』。この先も不調が続けば、朝ドラの全話平均視聴率において“歴代最低”となる可能性がありそうだ。
目次
・『おむすび』第4週で12.9%まで下降
・朝ドラ歴代ワーストは倉科カナ主演『ウェルかめ』13.5%
・NHK朝ドラ、全話平均視聴率ワースト10
『おむすび』視聴率、第4週で12.9%まで下降
朝ドラ111作目となる『おむすび』は、平成元年生まれのヒロイン・米田結が栄養士となり、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。脚本を23年4月期の天海祐希主演『合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜』(フジテレビ系)などを手掛けた根本ノンジ氏が担当する。
ヒロインの家族役には、仲里依紗、北村有起哉、麻生久美子、宮崎美子、松平健をキャスティング。当初は福岡県・糸島が舞台であったが、今月20日放送の第38話からヒロインが神戸の栄養専門学校に通い始めたため、担任教師役で相武紗季やクラスメート役として山本舞香らが登場するようになった。
ヒロインがギャルメイクに長いネイルの“平成ギャル”であるため、「ハシカンのギャルメイクかわいい」「朝からギャルは見たくない」などとネット上で賛否を呼んでいる同作。
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放送前の期待値は高く、初回は平均世帯視聴率16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と健闘した。
しかし、週平均視聴率は第1週16.1%、第2週14.7%、第3週13.5%、第4週12.9%と右肩下がりで下降。その後は13〜14%台が続いており、朝ドラとしては低調といえる。
朝ドラ歴代ワーストは倉科カナ主演『ウェルかめ』13.5%
1961年にスタートした「朝ドラ」こと「NHK連続テレビ小説」は、期間平均視聴率で30%を上回る時代が30年ほど続いた。しかし、94年前期の純名里沙主演『ぴあの』以降、30%を切るようになり、2003年後期の石原さとみ主演『てるてる家族』以降は20%を下回る作品が目立つようになった。
また、歴代ワースト記録は、09年後期に放送された朝ドラ第81作目『ウェルかめ』で13.5%。同作はオーディションで1,775人の応募者の中から選ばれた倉科カナがヒロインを務め、徳島県を舞台にお遍路宿のヒロインが“大海原を回遊するウミガメ”のように世界につながる雑誌編集者になる夢を追う物語だった。
さらに、朝ドラはかつて朝8時15分から放送されていたが、通学・通勤時間に配慮し、10年から15分繰り上げになった経緯がある。午前8時になって以降のワースト記録は、22年度後期に放送された福原遥主演『舞いあがれ!』の15.6%だった。
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以下、歴代の全話平均視聴率ワースト10ランキングを紹介。『おむすび』がワースト記録を塗り替える可能性もあるため、今後の推移が注目される。
NHK連続テレビ小説、全話平均視聴率(世帯)ワースト10
1位『ウェルかめ』(倉科カナ、2009年後期) 13.5%
2位『つばさ』(多部未華子、2009年前期) 13.8%
3位『瞳』(榮倉奈々、2008年前期) 15.2%
4位『舞いあがれ!』(福原遥、2022年後期) 15.6%
5位『ちむどんどん』(黒島結菜、2022年前期) 15.8%
6位『ブギウギ』(趣里、2023年後期) 15.9%
同率6位『ちりとてちん』(貫地谷しほり、2007年後期) 15.9%
8位『だんだん』(三倉茉奈・三倉佳奈、2008年後期) 16.2%
同率8位『天花』(藤澤恵麻、2004年前期) 16.2%
10位『おかえりモネ』(清原果耶、2021年前期) 16.3%
※視聴率記録が確認できない1963年以前は除く