鈴木千裕が対戦希望のピットブル、堀口恭司に勝利のミックスも…ベラトール王者が「試合できない」続々と不満表明

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2024年11月25日 18:00  ORICON NEWS

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(左から)パトリシオ・ピットブル、鈴木千裕【2023年7月『超RIZIN.2』公開計量より】 (C)ORICON NewS inc.
 アメリカの格闘技団体「ベラトール」のチャンピオンたちが、試合が組まれないことの不満を続々とSNSで表明している。RIZINフェザー級王者の鈴木千裕が対戦を希望したベラトールフェザー級王者のパトリシオ・ピットブルは、X(旧ツイッター)で現在の状況を連投し、「この状況は間違っている」と訴えている。

【インタビュー&会見写真】大みそかにクレベル・コイケと対戦する鈴木千裕

 ピットブルは「今年2月を最後に試合していない。今年は3試合やりたかったが、12月31日まで待てと言われ、オンラインで対戦相手が別の人と戦うことを知った」と報告し、「ファイターに少なくとも年に2試合の試合をさせないような団体はどこにある?」「私はベラトールと総合格闘技の将来について非常に心配しています」とベラトールを批判した。

 また、2022年4月から始まったベラトール・バンタム級GPの1回戦で堀口恭司に勝利し、23年4月の決勝戦でも勝利して優勝したパトリック・ミックスも、11月に試合が決定していた大会が中止となり、「過去半年、無駄に一生懸命トレーニングしてきた。キャリアの絶頂期にこんなことになってイライラする」と不満を爆発。さらに「今また、1月のドバイカードが失効したと聞かされている」と明かし、「私は世界一であり、それを証明するために戦いたい」と思いを吐露した。

 2022年の大みそかにはRIZINと全面対抗戦を行い、アメリカでUFCに次ぐ二番手の団体だったベラトールが、なぜこのような状況になったのか。きっかけは、23年末にアメリカで三番手の格闘技団体「PFL」によるベラトールの買収だった。今年2月にはPFLとベラトールによる対抗戦が行われ、ベラトールも継続して開催されており、5月のパリ大会には矢地祐介、6月のアイルランド大会には太田忍などRIZINファイターも参戦していた。

 しかし、9月のロンドン大会を最後に開催はストップし、スケジュールから予定大会が徐々に消滅。当初は大みそかに日本大会も予定に入っていたが、いつの間にか消えていた。また、来年からは大会名が「Road To Dubai(ロード・トゥ・ドゥバイ)」に変更され、ベラトールという名称が消滅することも決定した。

 過去の関係性からベラトール選手のRIZIN参戦も期待されており、実際に6月の『RIZIN.47』では前バンタム級王者のセルジオ・ペティスが参戦し、堀口と2年半ぶりに再戦した。大みそか大会でも参戦が期待され、鈴木千裕が「ベラトールのタイトルをかけてピットブルとやりたい」と表明し、RIZIN榊原信行CEOも「実現できる可能性は十分にある」と語っていた。

 しかし、現時点で大みそか大会にベラトール選手の参戦は発表されず、鈴木もクレベル・コイケとRIZINフェザー級タイトルマッチが決定した。日本でも人気が高く魅力的な選手が多いだけに、このままベラトール所属のファイターたちが戦う場を失うことは格闘技界にとって大きなマイナスとなるが、果たしてどうなっていくのか。

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