大みそかに開催される『RIZIN DECADE』(さいたまスーパーアリーナ)で実現するライアン・ガルシアvs.安保瑠輝也のスペシャルマッチに向けた会見が、日本時間あす27日朝6時からアメリカ・ロサンゼルスで行われ、RIZIN公式YouTubeでライブ配信することが発表された。
【写真】大みそかに対戦するガルシアと安保がリングでにらみ合う “ボクシング界の問題児”ことガルシアは、端正なルックスと確かな実力、そして破天荒な言動で人気を集めてきた。今年4月にWBC世界スーパーライト級王者デヴィン・ヘイニーと対戦した際は、前日計量で1.4キロオーバーしたが、翌日の試合では3度のダウンを奪い判定勝利。しかし、試合後にドーピング検査で陽性反応が出たため結果はノーコンテストに変更、さらにコミッションから1年間の出場停止処分を受けている。
迎え撃つ安保は、元K-1王者の実績を引っ提げて2023年からRIZINに参戦。キックルールだけでなくMMAルールにも挑戦し、7月の『超RIZIN.3』で負傷した鈴木千裕の代役としてマニー・パッキャオと対戦。過去最高にハードな練習を積み重ねてきた安保は、ボクシング世界8階級制覇のパッキャオと3ラウンドにわたり互角に渡り合い、世界中のボクシング界の注目を集めた。
この試合について、RIZIN榊原信行CEOは20日の会見後の囲み取材で、両選手による北米プロモーションツアーを「ニューヨーク、ダラス、LAの3都市のうち2つ」で行う予定があり、「北米進出を果たすための重要な一戦」と狙いを語った。
ルールは2分8ラウンド、体重は69.4キロに決定。今年4月の前戦が140ポンド(63.5キロ)のスーパーライト級だったガルシアにとって、約6キロも増えることになるが、榊原CEOは「体重が一番もめたが、69.4キロがライアンが譲れた最大の大きさ。安保のデカさはすごく警戒している。安保もパッキャオ戦で69キロを作っているし、時間もあるので問題ないと思います」と説明した。
なお、この試合が行われる第1部は「ボクシングが3〜4試合、MMAが3〜4試合で合計6〜8試合の予定。安保以外の日本人選手も出る可能性はある」とプランを明かしている。