10月30日に発表された新しい「Mac mini」は、約2年ぶりのモデルチェンジで、大幅に小型化されたことが特徴だ。
コンパクトになったが、従来モデルと同様にACアダプターは内蔵されている。そしてUSB Standard-A端子はなくなったものの、イーサネット(有線LAN)端子やHDMI出力端子は維持した。
小さくなったのにスゴい……のだが、ここでふと疑問が。電源ボタンはどこにあるのだろうか?
●背面になければ正面にもない
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先代までのMac miniでは、電源ボタンが背面があった。個人的にはすぐに押せるように本体正面か天面、あるいは側面の手前側にあるとありがたいのだが、Appleとしては基本的に電源をオフにせずスリープで運用してほしいと思っていて、ゆえに電源ボタンも背面で構わないと考えているのだろう。
しかしコンパクトになった影響か、今回のMac miniでは背面に電源ボタンは見当たらない。「なら正面にあるかな?」と思いきや、正面には新たにUSB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2) Type-C端子×2が設置され、背面からイヤフォン端子が移設されたものの、やはり電源ボタンは見当たらない。
●天面や側面にもない
押しやすい場所に電源ボタンとなると、残るは本体天面か側面の手前側しかない。
しかし、Appleのデザインを考えると、天面に電源ボタン(≒デザイン上のノイズ)を設けるとは思えない。当然、天面に電源ボタンはない。
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じゃあ側面はどうかと思ったのだが、側面をハッキリと写している映像は見当たらないものの、製品情報サイトにある紹介ビデオで側面が映っている部分を見てみると、側面にも電源ボタンはない。
●まさか底面に……?
正面、背面、天面、そして左右の側面にも電源ボタンがない、新しいMac mini。「まさか、電源コードをコンセントに挿すと電源が入る系か……?」と考え始めたのだが、1カ所チェックしていない部分があった。底面だ。
底面についても、ハッキリと写している映像はない。そこで再び製品情報サイトの紹介ビデオを見てみると、底面の背面寄りに電源ボタンがあった。こんな位置に電源ボタンのあるデスクトップPCは、記憶の限り見たことがない。
●電源を“切らず”に使うのが正解とはいえ……
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ということで、新しいMac miniの電源ボタンは想定外の場所にあった。先述の通り、Apple SiliconのMacはそもそも電源を切らずに使うことを前提としている節があり、電源ボタンは「万が一システムが全く応答しなくなった場合の緊急ボタン」というふうに考えているのかもしれない。
とはいえ、しばらく使わない時など、システムの終了(=電源オフ)をした後に再度電源を入れる場合は、分かりやすくて押しやすい場所に電源ボタンがあると助かると思う。システムが応答しなくなった時も、分かりやすい場所に電源ボタンがあればすぐに強制再起動(シャットダウン)できて助かるのにと思ってしまうのは、昔かたぎすぎるのだろうか……?
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