チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第5節が26日に行われ、バイエルン(ドイツ)とパリ・サンジェルマン(PSG/フランス)が対戦した。
両国が誇る強豪クラブが激突する。ここまで4試合を消化したリーグフェーズで2勝2敗を記録し、勝ち点「6」の17位につけているバイエルン。ディナモ・ザグレブとの初戦を大勝で飾った“ドイツの盟主”だったが、その後はバルセロナに敗れるなど連敗を喫することに。それでも前節はベンフィカに勝利し、連勝を目指して第5節に臨む。対するは、ここまで1勝1分2敗と黒星先行のPSG。“フランスの絶対王者”は現在CLで3試合未勝利が続いており、初戦以来の白星獲得を狙って敵地『アリアンツ アレーナ』へと乗り込む。
試合は、立ち上がりの7分にホームのバイエルンが決定機を作り出す。最終ラインからパスを繋ぐPSGに対し、前線から連動したプレスを敢行。複数人でヌーノ・メンデスを囲み込み、ボールを奪ったキングスレイ・コマンがドリブルで持ち運ぶ。バックパスを受けたヨシュア・キミッヒがワンタッチでボックス内に入れると、マーカーの背後に抜けたジャマル・ムシアラが強烈なシュートをお見舞い。だが、ボールはGKマトヴェイ・サフォノフに弾かれた。
攻勢を強めるバイエルンは、27分にも古巣対戦のコマンがチャンスへと絡む。自陣左サイドでボールを奪ってカウンターに移行し、パスを繋いでPSGを揺さぶる。コマンが左サイドのライン際でボールを受けると、細かいタッチでカットイン。鋭いドリブルで相手を翻弄しながら、ペナルティエリアに切り込んでシュートを放つ。しかし、左足で狙ったボールは枠の上を通過。得点には至らなかったがPSGを脅かした。
そんななか、38分にバイエルンが均衡を破る。左サイドでコーナーキックを得ると、キッカーを務めたキミッヒが右足でインスイングのクロスを供給。ゴールライン上に人数を集めて混戦を作り出し、GKが弾いたこぼれ球にキム・ミンジェが反応する。ヘディングで確実に枠へと押し込み、バイエルンが先制に成功した。
41分にも左サイドを抜け出したコマンが決定機を迎えたバイエルン。惜しくも追加点とはならなかったものの、ホームチーム優勢でゲームはハーフタイムに突入した。
リードを許したPSGだったが、57分に大きなターニングポイントが訪れる。敵陣ボックス内でパスを受けたウスマン・デンベレが右足でシュート。ボールがDFに当たってこぼれると、即時奪回を狙ったデンベレのスライディングがアルフォンソ・デイヴィスの左足に接触してしまう。すでにイエローカードを提示されていたデンベレは、2枚目の警告を受けて退場に。PSGが10人での戦いを強いられることになった。
74分には再びバイエルンがビッグチャンスを創出。ポゼッションで相手を押し込み、ハーフライン付近で右サイドから左サイドにボールを展開する。A・デイヴィスがスピードを上げてドリブルを開始し、バイタルエリアまで運んでムシアラに横パス。ボックス正面から右足でシュートを放つが、GKに弾かれたボールは右ポストに直撃してしまう。
結局、そのまま試合は1−0で終了。バイエルンがCL連勝を飾った。次節は来月10日に行われ、バイエルンはアウェイでシャフタール・ドネツク(ウクライナ)と対戦。PSGはアウェイでザルツブルク(オーストリア)と対戦する。
【スコア】
バイエルン 1−0 PSG
【得点者】
1−0 38分 キム・ミンジェ(バイエルン)