米OpenAIの動画生成AI「Sora」が、一時的に流出した可能性がある。Soraの早期アクセス参加者を名乗る人物、もしくは集団が、AI開発プラットフォーム「Hugging Face」上に、Soraを利用できるツールを11月26日(現地時間)までに公開したことが分かった。すでに利用できなくなっているが、米TechCrunchなどの海外メディアが同ツールで動画を生成できた旨を報じている。
SoraはOpenAIが開発した動画生成AI。生成動画のサンプルは公開されているが、まだ一般には開放していない。ツールの公開者は、自身をSoraの早期テスターやクリエイティブパートナーの一人だと主張。OpenAIによる早期テストがクリエイターの創造性を重視しておらず、PRや広告に重点を置いていることに抗議するとして、嘆願書への署名を募ると同時に、ツールを公開したという。
「アーティストは無償の研究開発部門、バグテスター、PR用の操り人形、トレーニングデータではない。何百人ものアーティストが、時価総額1500億ドルの企業のために、バグテスト、フィードバック、実験的な作品を通じて無償労働を提供している」「多くのアーティストが無償で貢献しており、コンペティションを通じて選ばれた一部の人々だけが、Soraで作った映像を上映する機会が与えられている。しかしその報酬は、OpenAIが得るPRやマーケティングの価値と比べると少ない。さらに、全ての制作物はOpenAIチームの承認なしには共有できない」(ツールの公開者)
OpenAIに対しては「私たちは、AIを芸術のツールとして使用することに反対しているわけではない(反対していたら、恐らくこのプログラムに招待されなかっただろう)。私たちが同意できないのは、このプログラムがどのように展開されたか、そしてこのツールが一般公開の前にどのように形作られるかという点。私たちは、OpenAIがよりオープンで、よりアーティストに優しく、PR活動の枠を超えて芸術をサポートするようになることを願って、ツールを世界に公開している」としている。
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ツールの公開者によれば、OpenAIはツールの公開から3時間後、早期アクセスに参加した全アーティストに対してアクセス権をシャットアウト。これによりツールが利用できなくなったとしている。署名は27日午後6時22分時点(日本時間)で545件集まっている。
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ビデオテープの「2025年問題」(写真:TBS NEWS DIG)481
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