今大会は元ブラジル代表MFカカや元スペイン代表MFダビド・シルバらを筆頭とした、かつて世界のサッカー界の中心に君臨した選手たちによって構成される「ワールド・レジェンズ」と、松井大輔や大久保嘉人といった日本を背負って世界と熱戦を繰り広げてきた選手たちで構成される「Jクラシックス」が対戦。世界を極めたレジェンドとJリーグと日本サッカーを支えてきた功労者による、サッカーファン大注目の一夜限りの祭典だ。
8分、ワールドレジェンズはシルバとロベール・ピレスの巧みなパス交換でボックス内右へ侵入。フェルナンド・モリエンテスを経由し、エステバン・カンビアッソがシュートを放ったが、GK南雄太が好セーブを披露する。直後にはミチェル・サルガドのクロスにモリエンテスが合わせたが、再びGK南のセーブに阻まれた。一方のJクラシックスはカウンターから何本か良い形を作るが、リカルド・カルヴァーリョやマルコ・マテラッツィが堅い守備を見せる。
28分、ワールドレジェンズは中盤のボール奪取を起点にショートカウンターを発動し、モリエンテスのパスを受けたシルバがボックス内左から中央へ折り返す。ゴール前で待ち構えていたピレスが流し込み先制に成功。2分後にはエドガー・ダーヴィッツの縦パスを起点に、モリエンテスとのパス交換でボックス内へ侵入したシルバが巧みなステップで対峙したDFをかわし、冷静にゴールネットを揺らして追加点を奪った。
2点ビハインドのJクラシックスはここから猛反撃。松井や大久保、柏木陽介らが絡んだ攻撃でゴールに迫ると、34分には決定機を創出する。ボックス内右に抜け出した久保竜彦が柔らかいクロスを送り、大久保が豪快なダイビングヘッドで合わせる。しかし、枠を捉えたシュートはGKジーダの好セーブに阻まれた。
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対するワールドレジェンズは57分、カカが田中隼磨の股を通す絶妙なスルーパスを供給すると、抜け出したハビエル・サビオラが左足の強烈なシュートをゴール右下隅に突き刺し、すぐさま同点に追い付く。70分にはトレゼゲのパスを受けたシルバがボックス内まで持ち込み、深い切り返しで坪井慶介を翻弄。最後は優しいラストパスをダヴィド・トレゼゲが流し込み、ワールド・レジェンズが再びリードを奪った。
その後は両チームが攻め合う展開に。Jクラシックスは岡野雅行や大久保哲哉らが見せ場を作り、ワールドレジェンズはカカやシルバがさすがの技術を見せ、サビオラやピレスにチャンスが訪れる。それでも互いにゴールネットは揺らせず、試合はこのまま4−3で終了。ワールドレジェンズが合計7発の撃ち合いを制した。
【スコア】
ワールドレジェンズ 4−3 Jクラシックス
【得点者】
1−0 28分 ロベール・ピレス（ワールド・レジェンズ）
2−0 30分 ダビド・シルバ（ワールド・レジェンズ）
2−1 48分 太田宏介（Jクラシックス）
2−2 50分 李忠成（Jクラシックス）
2−3 53分 大久保嘉人（Jクラシックス）
3−3 57分 ハビエル・サビオラ（ワールド・レジェンズ）
4−3 70分 ダヴィド・トレゼゲ（ワールド・レジェンズ）
【メンバーリスト】
▼ワールドレジェンズ
カカ（ブラジル／ミラン、レアル・マドリード等）
ミチェル・サルガド（スペイン／レアル・マドリード等）
ダビド・シルバ（スペイン／マンチェスター・シティ等）
ロベール・ピレス（フランス／アーセナル等）
ハビエル・サビオラ（アルゼンチン／バルセロナ、レアル・マドリード等）
ダヴィド・トレゼゲ（フランス／ユヴェントス等）
マルコ・マテラッツィ（イタリア／インテル等）
フェルナンド・モリエンテス（スペイン／レアル・マドリード、リヴァプール等）
エステバン・カンビアッソ（アルゼンチン／レアル・マドリード、インテル等）
クリスティアン・カランブー（フランス／レアル・マドリード等）
ジョアン・カプデビラ（スペイン／デポルティーボ、ビジャレアル等）
リカルド・カルヴァーリョ（ポルトガル／チェルシー等）
エドガー・ダーヴィッツ（オランダ／アヤックス、ユヴェントス等）
ジーダ（ブラジル／ミラン等）
▼Jクラシックス
岩本輝雄
松井大輔
福西崇史
岡野雅行
名良橋晃
久保竜彦
李忠成
柏木陽介
中西哲生
坪井慶介
南雄太
佐藤勇人
田中隼磨
梁勇基
太田宏介
那須大亮
大久保嘉人
鈴木啓太
森岡隆三
大久保哲哉
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