全日本大学バスケットボール選手権(29日〜12月15日、東京・代々木第二体育館ほか)に県勢男女3チームが出場する。
男子は北信越予選で優勝した新潟経営大(2年ぶり14度目)。B3新潟の練習生で、急成長のPG藤田照瑛(2年=新潟工)が攻撃の要になる。女子の新潟医療福祉大(6年連続16度目)は北信越予選2位で出場。PF奥谷真央(4年=とわの森三愛)がキーマンだ。新興勢力の新潟青陵大(2年連続2度目)のメンバーは、ほぼ県内出身者。北信越予選3位で駒を進めた。まずはグループリーグを突破し、決勝トーナメント進出を目標にしている。
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しなやかな身のこなしからドリブルを仕掛けた藤田照瑛(2年=新潟工)が、一気にレイアップに持ち込んだ。コーナーでは高い打点のジャンプショット。「楽しみが大きい」。新潟経営大はグループリーグで関西大(関西5位)、愛媛大(四国2位)と対戦する。大学で初めて経験する大舞台を前に、練習でもテンションは高まる。
田巻信吾監督(43)はOBでB1時代の新潟に在籍した元日本代表のSG今村佳太(28=B1名古屋D)と藤田を比較し、「バスケットのセンスは今村より上」と絶賛する。北信越予選では、優勝がかかった北陸大戦の終了間際に逆転のレイアップを決めた。7月の全日本大学新人戦の龍谷大戦は両チーム最多の18得点をマーク。勝負強さと得点力を持っている。
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9月にはB3新潟に練習生として加わった。藤田は「1個1個のプレーが勉強になった。そのおかげで大学に戻ってからのバスケがやりやすい」と刺激を受けた。プロの体の強さを体感し、大学でも筋トレを重視。意識して食事の回数を増やすなど、体づくりに取り組み始めた。インカレはその成果の一端を見せる場でもある。
「面識がないので、会いたい」という先輩の今村は、4年時のインカレの筑波大戦で29得点13リバウンドを記録し注目された。「リーグ戦を突破して強豪と戦いたい」。先輩に負けない実力を全国で披露する。【斎藤慎一郎】
◆藤田照瑛(ふじた・しょうえい)2004年(平16)7月8日生まれ、新潟市出身。木崎小1年からバスケットボールを始める。新潟柳都中3年の時に全国中学大会に出場。新潟工では3年時の県高校総体、ウインターカップ県予選ともベスト8。新潟経営大では1年時から試合に出場。180センチ。
○…新潟経営大のPG佐藤建太主将(4年=東海大札幌)は北信越1位で向かうインカレに「優勝したが、北信越では新潟医療福祉大に負けている。新潟医療福祉大のためにも恥ずかしい試合はできない」と地区を背負う決意を込めている。ボールを動かし、攻守で運動量を多くするのがチームの土台。「北信越では藤田が自由に得点してきたが、インカレではそうはいかない。5人全員で攻撃も守備もしなければ」。目標の決勝トーナメント進出に向け、全員バスケの必要性を強調した。
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