全日本大学バスケットボール選手権(29日〜12月15日、東京・代々木第二体育館ほか)に県勢男女3チームが出場する。男子は北信越予選で優勝した新潟経営大(2年ぶり14度目)。B3新潟の練習生で、急成長のPG藤田照瑛(2年=新潟工)が攻撃の要になる。女子の新潟医療福祉大(6年連続16度目)は北信越予選2位で出場。PF奥谷真央(4年=とわの森三愛)がキーマンだ。新興勢力の新潟青陵大(2年連続2度目)のメンバーは、ほぼ県内出身者。北信越予選3位で駒を進めた。まずはグループリーグを突破し、決勝トーナメント進出を目標にしている。
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「絶対に2勝してやるぞ、という気持ち」。新潟青陵大のSG北原祐月主将(4年=新潟清心女)はチームの意気込みを言葉にした。初出場だった昨年はグループリーグで敗退したものの1勝1敗。インカレ初勝利を挙げた。今年は名古屋学院大(東海2位)、聖カタリナ大(四国1位)と強豪相手だが、気後れはない。
スポーツ推薦枠はなく、選手は一般入試で入学した。ベンチメンバー18人中17人が地元新潟県出身だ。メンバーが在籍する看護学部、福祉心理子ども学部は実習があるため、全員が顔をそろえる日は週1日程度。大谷大監督(48)は「みんなアルバイトもしている」と話す。それでも昨年を経験しているメンバーが11人残っていることは強みだ。SG長谷川満千(4年=新潟中央)は「今年はどう準備すればいいか分かっている」と落ちついて臨める。
持ち味はフィジカルの強さ。大谷監督は「基本練習で正しい動きを身に付けさせた」。正確なプレーができている選手と、そうではない選手の動画を見比べて原因を探り、細部にこだわって修正した。体育館のステージに並んだ器具で週4回、汗を流して体力アップも図ってきた。
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2年連続出場でチームのステージは1つ上がった。北原主将は「楽しんで最大限の力を発揮したい」。臆せずコートに立つ。【斎藤慎一郎】
○…福祉心理子ども学部のF塚田帆風(3年=新潟中央)は大会期間に予定されていた実習を来年2月に延期して臨む。「3年生がいちばん実習が多い」。今年の春休みと夏休みに2週間ほど実習があった。遠征に不参加の時期も。個人で体育館を借りて調整するなど、工夫を重ねた。その中でつかんだ2度目のインカレ。「昨年は緊張していた。今年は全部出し切りたい」と意欲をみせた。
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