子ども向け教育プログラムといえば、各社さまざまなアプローチの商材を展開し互いにしのぎを削っています。学力向上を主軸としたプログラムはもちろん、知育や楽しみながら学ぶスタイル、AIの導入など、まさに多種多様。とはいえ“親しみやすさ”がフックとして重要なため、キャラクターを効果的に活用することはマスト。そんななか、サンリオが展開する英語教材『Sanrio English Master』が好調とのこと。後発ながら、親や子どもを惹きつける理由とは? 子ども自身が楽しみ、飽きさせない秘訣について聞きました。
2023年に英語教材『Sanrio English Master』を開発したサンリオで、エデュテイメント事業部ゼネラルマネージャーを務める太田誠二郎さんは、それについて「興味深い実験結果があります」と教えてくれました。
「同志社大学赤ちゃん学研究センターと共同で、『Sanrio English Master』を使い、ビデオを介在した英語学習の視聴実験を行いました。その結果、保護者が英語学習に一緒に取り組むことで、お子さんの英語の発話回数は4.6倍と大きく増えたんです。ところが、介入時間がある一定数を超えると、逆にお子さんから『飽きた』といったネガティブワードが増えるようになりました」
この視聴実験は、2・3歳の親子131名を対象に、ビデオを介在させた子どもの第二言語発話を促すうえで、養育者(親)の介入の有効性について検証したもの。『Sanrio English Master』のビデオを題材に実施(インプット/アウトプット/養護者からのフィードバックの3段階)。まず設定条件として、養育者がビデオ学習に「A.まったく参加しない」、「B.フィードバックのみ行う」、「C.フィードバックに加え後半から参加する」、「D.最初から最後までビデオに参加し、フィードバックを行う」の4つパターンに分けました。
忙しい親にとっても、「付きっきりでいなくてもいい」というのは安心材料に。『Sanrio English Master』については、「特に共働きのご家庭からは『子どもが自発的に取り組んでくれる、没入して楽しんでくれるので、家事などができて助かる』といった声を多くいただいています」とのこと。親がいなくても、子ども自身がやる気を出してくれる秘訣はなんなのでしょう。
このように、キャラクターたちと遊びながら、楽しみながら、英語“で”さまざまなことを学べるのが、『Sanrio English Master』が後発ながら好調な理由。昨年秋からは、やる気スイッチグループの子ども向け英語・英会話スクールWinBeのコース『Fun Kids English』の教材にも採用。教室で友だちや先生との会話などでアウトプットすることで、より表現力を定着させることができるそうです。
さらに11月30日からは、両社のコラボによる新たな英会話教室『Sanrio English Studio「We Act!」』も開校。子どもたちが映画制作を通して英会話を学ぶ場で、バディエディたちのほか、監督にハローキティ、脚本家にシナモロール、カメラマンにポムポムプリンも登場。生徒がキャストになってアフレコ体験もでき、子どもが楽しめることは間違いないでしょう。