「球団内でも“MVPを獲得できるのは間違いない。満票か否かが問題”と以前から言われていたそうです」(在米ジャーナリスト)
11月22日(日本時間)、ドジャースの大谷翔平選手(30)がMVPを受賞した。3度目となる満票、さらに指名打者のMVP受賞も史上初の快挙だ。地元メディアのインタビューで、大谷は喜びながらも謙虚にこう語っていた。
「僕がシーズンの代表としてもらった賞だと思っているので、来年も引き続きチームみんなで頑張れるように、今リハビリしているのでまた復帰して頑張りたいなと思います」
“いい夫婦の日”の栄誉に愛妻・真美子さん(27)とグータッチ、愛犬・デコピンは元気に走りだす受賞シーンは大きな話題となった。 前出の在米ジャーナリストはその舞台裏を明かしてくれた。
「大谷選手はケガの手術や水原一平氏の問題などで負担をかけてしまった真美子さんをとても気遣っていて、“なるべく休んでもらいたい”と、オフは愛妻のメディア露出をさせたくない考えでした。それゆえMLBと現地メディアは当初、大谷選手だけで受賞シーンを撮影する予定だったのです。
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しかし、球団側は“指名打者での満票受賞”はメジャーリーガーとして最高峰の証しだと考え、大谷選手のエージェントを交えて話し合ったそうなんです。『本当のスーパースターなら、こういうときは家族でインタビューを受けるべきだ』と大谷選手に提案したといいます。そこで大谷選手は真美子さんに相談したところ、快諾。デコピンも一緒のインタビューに急きょ変更されたと聞きました」
来年は二刀流復活が期待されている大谷。MVP受賞時も地元メディアから、最も優れた投手に贈られる「サイ・ヤング賞」について聞かれ、こう答えていた。
「そうなれたら、もちろん最高ですし、まずは復帰して、さらに強くなったパフォーマンスを出して自信を持ってマウンドに上がれるのがまず目標かなと思います」
投手復帰に向け、強い意欲を語っていたが……。前出の在米ジャーナリストは言う。
「年内までは電流治療を含めたリハビリプログラムが詰まっています。これは肩の回復をメインとしたもの。そのため、ピッチングコーチが“投手復帰に向けたトレーニングスケジュールがまだ組めない”と嘆いていたそうです。現状では、来春の開幕戦での登板は難しく、投手復帰は“早くても夏前”だといわれています」
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開幕からしばらくの間は、今年と同様、指名打者での出場となる見込みだというのだ。
■大谷は「佐々木朗希は友達の一人」と――
そんな大谷に“心強い味方”が現れそうだと語るのはスポーツ紙記者だ。
「ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手が、来季ドジャース入りするのではないかと噂されています。昨春のWBCでは同じチームメイトとして、大谷選手と山本由伸投手とともに世界一となりました。今季のドジャースは投手陣に故障が相次ぎ、ローテーションに苦しんだことから、球団側は佐々木投手をローテーション候補の一人として検討しているといいます」
大谷は21日、日本のスポーツ紙の電話取材に応じ、佐々木についてのコメントを求められると――。
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「特に(移籍を)勧誘しているってことはない。去年も(侍ジャパンで)チームメイトとしてやった。(山本)由伸もそうだったが、シーズン中も特に関係なく、去年(侍ジャパンで)プレーした選手とかは連絡を取ったりしている。本当に友達の一人として、自然と話している感じ。彼の意見を尊重している。どこのチームを選んでも、彼なら素晴らしい成績を残せると思う」
“意見を尊重する”と強調した大谷だったが、前出のスポーツ紙記者は言う。
「移籍先を決めるのは佐々木投手本人の意思です。複数の球団が絡むことですし、フェアプレー精神あふれる大谷選手は“フライング”を避けたかったのでしょう。ただ、人付き合いに慎重なタイプの大谷選手が『友達』と表現するほど、佐々木投手と交流が深いとは思いませんでした」
『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑 2024』の著者でスポーツライターの友成那智さんは言う。
「ポスティングシステムでは、25歳未満の選手には契約金に制限がつくため、本来なら複数年契約で100億円以上とされる佐々木投手を数億円程度で獲得できます。そのためメジャーの30球団いずれも彼に大きな興味を示しています。ただ、佐々木投手はフルシーズン投げたことがなく、スタミナが不安視されています。通常、メジャーリーグでは投手5人でのローテーションを組みますが、ドジャースの先発投手陣は来季から6人ローテーション。日本と同じペースで投げられるため、佐々木投手にもメリットが大きいのです」
佐々木のドジャース移籍は大谷にもよい影響を与えるという。
「大谷選手にとって佐々木投手は岩手県出身の同郷でもあります。2人は郷土愛が強く、大谷選手は地元のヨーグルトや南部鉄器、佐々木投手は地元調味料『酢の素』を紹介して話題になったことも。同じ岩手県の方言で話せる仲というのは大きいと思います。僕も東北人ですが、同じ方言でしゃべれると、心の通い方が違いますよね。彼は日本ハム時代から、親しい後輩たちにイタズラするのも大好きです。山本投手もよくイジっていますし……」(前出・友成さん)
現地の球界関係者もこう語る。
「復帰を焦ると残念な結果になることが多く、気心の知れた仲間が増えれば精神的に安定します。球団側は大谷選手への好影響も踏まえて、“ご褒美”的な意味合いも込め、佐々木投手との契約に全力を注ぐことを決めたそうです」
現状では、佐々木の契約決定は来年1月15日以降になる見込みだ。ドジャースは来季、大谷に“同郷の仲間”を加えられるのか――。
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