能登半島地震で大規模な土砂崩れが発生した石川県輪島市市ノ瀬町で25日に発見された遺体について、地震で行方不明となった瓦ぶき職人の垣地英次さん=当時(56)=と判明したことが28日、親族などへの取材で分かった。県は同地震の死者を新潟、富山両県の6人と合わせ463人とした。輪島市では今も2人の行方が分かっていない。
身元特定を受け、兄の弘明さん(59)は「家族のもとにようやく戻って来てほっとしている。寒い日も暑い日も捜索していただき、感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。
県警が25日、英次さんの自宅付近を捜索中、土砂の中から人の腰の一部や髪のようなものを発見。着衣やDNA型鑑定で身元の確認を進めていた。