電子コミックサービス有料利用、20代、60代が増加 〜電子コミックサービス利用実態データ

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2024年11月28日 19:45  ORICON NEWS

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「電子コミックサービス」 利用実態調査:「サービス併用状況(総合)」(2024年 オリコン顧客満足度調査)
 手軽に読めて人気の電子コミックサービスは、国内・国外の電子書籍市場において今後拡大が見込まれる市場の1つ。2028年度には8,000億円市場への成長が見込まれているといい、現在も各社がしのぎを削って様々なサービスを展開している。 

「電子コミックサービス」 利用実態調査:「課金有無(年代別)」

 11月7日に中間発表が行われた『みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2025』は今回で第8回を迎え、出版社53社が参加する活況ぶりを見せるなど、今後ますますの需要と発展が見込まれる産業であるといえるだろう。 

 顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEが、「2024年 電子コミックサービスランキング(総合型)、(出版社)」と併せて発表した「電子コミックサービス利用実態データ」では、そうした「電子コミックサービス」の最新利用状況について、有料・無料利用の割合や併用状況、利用の際の重視ポイントなど多岐にわたり調査している。

■「有料利用」が38.6%から41.6%と微増。20代、60代以上の利用者増

 まず電子コミックサービスの「課金有無」(単一回答)について、2023年と2024年の比較結果では、無料利用の割合が61.4%から58.4%に減少し、有料利用が38.6%から41.6%に増加。依然として無料利用者が半数以上を占めているものの、有料利用者も少しずつ増えていることが伺える結果となった。

 また年代別では、10代、20代、60代の利用者が増えており、特に20代は5.7pt増、60代以上では5.8pt増となった。

■利用者約72%が複数のサービスを併用 課金有無別では大きな差

 電子コミックサービスの「併用状況」(単一回答)は、複数併用しているとの回答者が全体の71.6%に上り、約3分の2のユーザーが複数の電子コミックサービスを利用していることがわかった。

 さらに、課金の有無別では、無料利用者は「4つ以上併用」が35.6%と最多。一方、有料利用者は「1つだけ利用している(複数併用なし)」が32.5%で最多となったが、「4つ以上併用」も30.4%とこれに続く結果となっている。

■月間最高課金額「1,000円〜2,000円未満」が13.9%の最多、購買形態は「都度購入」が70%超え

「過去1年以内に電子コミックサービスでマンガを多い月でどれくらい購入したか」を聴取した「月間最高課金額」(単一回答)では、「1,000円〜2,000円未満」が13.9%と最も割合が高く、次いで「500円未満」が11.9%、「3,000円〜5,000円未満」が11.1%と続いた。

 また電子コミックサービスでの「マンガ購入方法」(複数回答)については、「都度、読みたいマンガがあるときだけ個別に購入している(都度購入)」71.8%と、続く「クーポンやポイントを利用してお得に購入している」の50.7%を大きく引き離し、最多に。定額制のプランで読み放題を利用している「月額制」の利用者は18.2%と、自分のペースで好きな時に購入できる「都度購入」の利用者が多い結果となった。

 そのほかでは、「セールやキャンペーンの際のまとめ買い」(34.9%)、試し読みをした後に、気に入った作品を購入」(33.3%)などが上位に挙がった。

■電子コミックサービス利用時に重視すること、「作品数の充実さ」がトップ

 電子コミックサービス利用時に「重視するポイント」(複数回答)については、「作品数が充実している」が68.6%と約7割に。続いて「ジャンルの多様性」、「操作性が良い(UIが使いやすい)」がそれぞれ47.0%、45.2%と、半数近い回答を得た。電子コミックサービスは「コンテンツの充実度」と「操作性」が重要であることが改めて伺える結果となっている。

 なお、そのほかでは、「紙の漫画よりも価格が安い」、「決済手段が豊富である」、「新作や限定作品が早く読める」なども3割以上が回答しており、サービスを利用する上で重視されるポイントとして上位に挙がっている。

■利用頻度は「ほぼ毎日」が45.1%で最多に

 「利用頻度」(単一回答)については、「ほぼ毎日」が45.1%と最多となり、次に「週に2〜3日」(23.9%)、「週に4〜6日」(15.8%)、「週に1日(15.1%)と続き、昨年とほぼ同様の結果となった。

※2023年度調査:「ほぼ毎日」44.9%、「週に2〜3日」(23.2%)、「週に4〜6日」(16.3%)、「週に1日」(15.6%)

 なお、「2024年 電子コミックサービスランキング」では、「総合型」で【コミックシーモア】が3年ぶり2度目の総合1位。「出版社」では、講談社×pixiv共同開発の【Palcy(パルシィ)】と、集英社配信の【マンガMee】が同点で総合1位を獲得。【Palcy(パルシィ)】は初の総合1位、【マンガMee】は昨年に続き2年連続の総合1位となっている。

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