京都大賞典を制したシュヴァリエローズ(牡6、栗東・清水久詞厩舎)が、ステイヤーズステークス(3歳上・GII・芝3600m)で重賞連勝を狙う。
シュヴァリエローズは父ディープインパクト、母ヴィアンローズ、母の父Sevres Roseの血統。母は05年の仏G3・ノネット賞の覇者。半兄のローズミラクルはオープンまで出世し、16年の韋駄天Sで3着。甥のジュビリーヘッドは23年のカーバンクルSを制し、22年と23年の函館スプリントSで2着となっている。
ここまで30戦4勝。20年の萩Sでオープン初勝利。同年のホープフルSはダノンザキッドの5着、21年の皐月賞はエフフォーリアの11着だった。そして22年1月の寿Sを制し、オープンに再昇級。その後は惜敗が目立ったが、前々走の目黒記念で重賞初連対となる2着に健闘。そして休み明けだった前走の京都大賞典では、8番人気の低評価を覆して差し切り。9回目のチャレンジで、遂に重賞初制覇を果たした。その後は香港ヴァーズを視野に入れていたが、選出されなかったのでここへ。過去最長距離の3600mがカギだが、折り合いには不安なし。追えば追うほど伸びるタイプでもあり、おそらくはこなせるだろう。
ステイヤーズSは84年のグレード制導入以降、重賞連勝での制覇が一度もない。86年以降に限ると、前走で重賞を勝っていた馬は、99年のマーベラスタイマーが8着、99年のサンデーセイラが7着、05年のサクラセンチュリーが3着。シュヴァリエローズは距離とジンクスを克服し、2つ目の重賞タイトル獲得となるか。その走りに要注目だ。