ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第5節が28日に行われ、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)とボデ・グリムト(ノルウェー)が対戦した。
ここまで行われたELの戦いでは1勝3分と、無敗キープこそ実現しながら、なかなか安定して勝ち点を積み上げられていないマンチェスター・ユナイテッド。ルベン・アモリム新監督の初陣となった24日のプレミアリーグ第12節イプスウィッチ戦は1−1のドローで終了しており、今節はEL連勝だけでなく、新体制初勝利も懸かった一戦となる。
試合はキックオフ直後の1分、マンチェスター・ユナイテッドがゴールに迫る。ボデ・グリムトのバックパスが短くなった隙をラスムス・ホイルンドが見逃さず、GKニキータ・ハイキンにプレスをかけると、ボールを奪い切ることに成功。最後はルーズボールをアレハンドロ・ガルナチョが押し込み、マンチェスター・ユナイテッドが幸先の良いスタートを切った。
だが、19分にはボデ・グリムトが反撃。少ないパス本数でゴール前までボールを運ぶと、ペナルティエリア手前で落としを受けたハコン・エブエンが左足を振り抜く。狙い澄ました一撃はGKアンドレ・オナナの手を超えてゴールに吸い込まれ、試合は振り出しに戻った。
さらに23分、背後からのロングフィード1本で右サイドを抜け出したフィリップ・ジンカーナゲルが、タイレル・マラシアを振り切って一気にスピードアップ。ボックス右まで持ち込むと、GKオナナの股下を通す一撃を沈め、ボデ・グリムトが逆転に成功した。
それでも前半終了間際の45分、ペナルティエリア手前右寄りの位置でボールを奪ったヌサイル・マズラウィが、見事なボールタッチで相手をかわし、右足でアーリークロスを送ると、待っていたホイルンドはワントラップから狙い澄ましたボレーシュートを沈める。マンチェスター・ユナイテッドが同点に追い付いて前半を終えた。
後半に入ると、再び立ち上がりの時間帯にスコアが動く。50分、マンチェスター・ユナイテッドはブロックの外でボールを回しつつ、マズラウィからの斜めのパスを起点に一気にスイッチを入れる。メイソン・マウントのフリックでマヌエル・ウガルテがボックス右のスペースへ入り込むと、折り返しをホイルンドが押し込む。マンチェスター・ユナイテッドがまたもリードを奪った
最終的にはこのゴールが決勝弾となり、試合はタイムアップ。マンチェスター・ユナイテッドはアモリム新監督体制となってからの初勝利を掴み、ELでは2連勝を飾った。
次節は12月12日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドは敵地でヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)と、ボデ・グリムトはホームでベシクタシュ(トルコ)と、それぞれ対戦する。
【スコア】
マンチェスター・ユナイテッド 3−2 ボデ・グリムト
【得点者】
1−0 1分 アレハンドロ・ガルナチョ(マンチェスター・ユナイテッド)
1−1 19分 ハコン・エブエン(ボデ・グリムト)
1−2 23分 フィリップ・ジンカーナゲル(ボデ・グリムト)
2−2 45分 ラスムス・ホイルンド(マンチェスター・ユナイテッド)
3−2 50分 ラスムス・ホイルンド(マンチェスター・ユナイテッド)
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