坂東彌十郎、殺陣なくて寂しさも「俺も若かったら」 歌舞伎NEXTへの期待も「何十年か経ったら古典になるかもしれない」

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2024年11月29日 14:30  ORICON NEWS

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殺陣なく寂しさを語った東彌十郎(C)ORICON NewS inc.
 歌舞伎役者の坂東彌十郎が29日、新橋演舞場で行われた歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』公開舞台稽古に参加し、囲み取材に応じた。

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 囲み取材であいさつに立った彌十郎は「まだまだ若手だと思ってましたが、今回稽古を拝見してて、本当に皆さん元気なんです。立ち回りができないことが寂しいと思ってましたが、なくて良かったと思ってます」と話した。

 主人公・ライとエイアン国の武将・サダミツの二役をダブルキャストで勤める松本幸四郎、尾上松也も囲み取材に出席しており、舞台での立ち回りについて「かなり激しいです」「ふざけるなってくらい多いです」「かなりびっくりしています。今、怖いです」と口をそろえる。それに対して、彌十郎は「俺も若かったらなって思いますけど。今でも見てるとやりたくなりますよね」と話し、「それぐらいかっこいいんです。そのかっこよさを見ていただきたいです」とアピールした。

 また、「歌舞伎って間口の広いものですから、これも何十年か経っていったら古典になるかもしれない。“歌舞伎NEXTって昔は言ってたんだよ”っていうぐらい、古典になってくれてもいいと思う」と歌舞伎NEXTという新たな試みへの期待も語った。

 『朧の森に棲む鬼』は松竹と劇団☆新感線がタッグを組んだ「InouekabukiShochiku Mix」シリーズのオリジナル作品として製作され、2007年に市川染五郎(現:松本幸四郎)を主人公に初演が行われた。華やかでダイナミックな演出が話題となり、人気を博した。そして、今回“歌舞伎NEXT”として約17年ぶりに復活。また、歌舞伎NEXTとしては2015年の『阿弖流為』に続く第2弾となる。

 物語は、シェイクスピアの『リチャード三世』を下敷きに、源頼光の大江山での「酒呑童子伝説」を融合させ、嘘と欲望に支配される男の栄光と破滅を描いている。

 公開舞台稽古・囲み取材には中村時蔵、坂東新悟、尾上右近、澤村宗之助、大谷廣太郎、市川猿弥、片岡亀蔵も参加した。

 なお、公演は新橋演舞場が12月26日まで。博多座は2025年2月4日から25日まで。

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