ガジェットポーチに適した無印良品の「自由に組み合わせられる収納ケース」はどれ? モノを入れて検証してみた

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2024年11月29日 14:41  ITmedia Mobile

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無印良品「自由に組み合わせられる収納ケース」シリーズ

 お金やカード類をまとめる財布、リップやパウダーなどを入れる化粧ポーチがあるように、ガジェッターであれば普段持ち歩くガジェット類をまとめておくポーチがあると便利だろう。


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 まさにガジェット専用ポーチや、バッグインバッグなど世の中にはさまざまな製品があるが、今回は無印良品が新たに発売した「自由に組み合わせられる収納ケース」シリーズを試したい。6種類ある中から、ガジェットを持ち歩くのに良さそうなサイズの「箱型」「円筒型」「薄型小」「縦型」を選択してみた。


 見た目や色から興味を引かれる人も多そうだが、果たして普段持ち歩く、あるいは持ち歩きたいガジェット類の収納力はどうだろうか。


●無印良品の「自由に組み合わせられる収納ケース」とは?


 無印良品の自由に組み合わせられる収納ケース(以下、収納ケース)は、単体で使ったり組み合わせたりすることで、外出の多い人の生活をサポートしてくれるアイテムだ。


 素材は表側が「合成皮革」とだけ表示されており、実際に何が使われているのかは明らかにされていない。とはいえ、英語表記では「ELASTANE BACKING」とあることから、ポリウレタン系であることは間違いない。


 裏地はPUでコーティングされたナイロンが使われており、メッシュポケットのあるものではポリエステルを採用している。


 いずれにしても、汚れを拭き取りやすく、カビが繁殖しづらく、清潔さを長く保てそうだと感じた。


 カラーバリエーションはミディアムグレー、黒、ダークグリーンがあり、今回選んだのはダークグリーンだ。


 ダークグリーンの色味は、さほど“ダーク”ではなく、むしろくすんだブルーグリーンといった印象だ。はやりの“くすみ系”だが、パステルではないということでダークとつけたのかもしれない。


 購入したどの製品も止水加工の施されたダブルジッパーで、引手も本体と同じカラーでそろえているところがさりげなくおしゃれだ。さすが、無印良品といったところか。


 両脇にはDカンを備えており、別売りのストラップを付ければそれぞれがショルダーポーチまたはショルダーバッグとして使えるようになっている。用途が広がることで、使いまわしもしやすそうだ。


 気室は円筒型のみ1気室で、箱型ではジッパーポケット、小物ポケット、メッシュポケット×2があり、薄型小では小物ポケットと大きめのポケットが、縦型では小物ポケットの他、外側に大きめのポケットを備えている。果たしてこれがガジェット収納に吉と出るか凶と出るか……。


●携帯したいものを持ち歩けるか?


 仕事柄、筆者は取材などに出掛けることが多い。イベント取材の場合は丸1日を外で過ごすこともあり、万が一のためにさまざまなガジェット類を持ち歩く。今回は、収納ケースのレビューということで、「できれば持ち歩きたいもの」「最低限、持ち歩きたいもの」「スマホと組み合わせて持ち歩きたいもの」を用意した。


箱型(1490円)


 まずは、一番収納力の高そうな箱型に入れていこう。メッシュポケットや仕切りとなるジッパーポケットなどがあるので、アイテム同士がぶつからずに済みそうだが、果たしてどれだけのものを入れられるのだろうか。


 これだけでは何が入ってるのか分からないので、最低限持ち歩きたいものセットからはみ出してしまったものも一緒に写真に収めた。


 こちら、最低限持ち歩きたいものセットのうち、薄型の5000mAhモバイルバッテリーのみが入りきらなかった。こちらはBelkinのMagSafe対応タイプなので、常にiPhoneの背面に取り付けておけば問題が解決しそうだ。


 別の組み合わせとして、「腰を据えて作業したいときに持ち歩きたいもの」セットも作ってみた。電源の取れるカフェやコワーキングスペースなどで、サブディスプレイ(または持参のモバイルディスプレイ)を使って作業することを想定したセットだ。


 この組み合わせであれば、問題なく収まることがわかった。なお、ドッキングステーションとマウスがぶつからないよう、エレコムのクリーニングクロスを間に挟んだ。損傷も防げるし、家では気付かなかったハードウェアの汚れを拭き取れるので一石二鳥だ。


 箱型のサイズは約17(幅)×8.5(奥行き)×8.5(高さ)cmとなっている。


円筒型(1290円)


 幅が最も広いのが、この円筒型の収納ケースだ。しかし、「円」形のため角張ったデザインの多いガジェット類との相性が悪く、最低限持ち歩きたいものセットのうち、ボールペン、完全ワイヤレスイヤフォン、小さい方のモバイルバッテリーと予備のSDカードを入れることができなかった。


 ポケット類や仕切りがないため、ガジェット同士がぶつかるのも気になった。メガネ拭きのような薄手のクロスを入れて防ぐしかなさそうだ。


 円筒型のサイズは約18(幅)×9.5(奥行き)×9.5(高さ)cmだ。


薄型小(990円)


 次は最も小さいサイズの薄型小の収納ケースだ。こちらはそもそも「あまり入らんじゃろ」と思い、PCではなく、Galaxy S23 UltraまたはAndroidタブレットやiPad Proなどのタブレットで作業することを想定したセットだ。


 入れられたのは、小さいサイズのモバイルバッテリー、完全ワイヤレスイヤフォン、充電にも使えるケーブル、ペン型マウス、そしてUSB Standard-A to USB Type-C変換アダプターだ。よく考えてみたら、変換アダプターはいらなかったかもしれない。


 薄型小のサイズは約17(幅)×2.7(奥行き)×9.5(高さ)cmだ。


縦型(1290円)


 「使えそう!」と思って選んだものの、最も使い勝手が悪いと感じたのが収納ケース 縦型だ。なぜ使いづらいと感じたかというと、縦型なので小物をあれこれ入れると、下に入れたものが取り出しづらいし、上に入れたつもりでも振動で上下が入れ替わってしまう場合もある。ポケット小に小物を入れられるのが唯一の救いか。


 筆者の場合、タブレットにもなる3 in 1 UMPCにキーボードを組み合わせた作業環境を家でも外でも使っているので、このセットがあれば電源の取れない場所でもバッテリー残量を気にせず作業できるようになる。ケーブルを1本しか収納できなかったので、モバイルディスプレイはワイヤレス接続タイプを用意しないと厳しそうだ。もしくは、CIOのシリコンケーブルのように柔らかくて短い充電用ケーブルを用意すれば解決するかもしれない。


 縦型のサイズは約9.5(幅)×2.7(奥行き)×17(高さ)cmとなっている。


●荷物は厳選しよう


 無印良品の収納ケース4種を試してみたが、たっぷり収納できそうだと思ったのに使い勝手が悪かったり、逆に「これに一体何が入るというのだろう?」と思っていたものに必要とするものを入れられたりなど、予想外のことが多かった。


 デジタルガジェットの大半は角ばっているし硬いし(ハードウェアなだけに)意外と大きいので、通常のポーチに入れると収まりが悪いということがよくわかった。


 しかし、これは筆者の仕事のせいでもあるので、一般的には薄型小サイズでも充分にガジェットポーチとして使えるはずだ。実際、今回の検証のために家人のガジェットポーチ(ハードタイプ)を見せてもらったが、モバイルバッテリーもドッキングステーションも持ち歩かず、代わりにポータブルSSDが入っていた。ケーブルも、20cm程度の柔らかなもの2本だけだ。それでも家人が出先で困っているのを見たことがない。


 持ち歩くものを厳選しよう、と痛感した検証作業であった。



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