文系、理系で人気企業にどのような違いがあるのだろうか。学情は11月29日、2026年卒学生を対象とした「就職人気企業ランキング」を文理別に発表した。調査は2026年3月卒業予定の全国大学3年生と大学院1年生を対象に、4月から10月にかけて行われ、5476件の有効回答を得た。
まずは、文系部門のランキングから見ていきたい。トップには、伊藤忠商事。次いで、オリエンタルランド、集英社と続いた。3位の集英社を筆頭に、東宝、講談社、KADOKAWA、小学館が10位以内にランクインするなどマスコミ業界への人気が窺える。中でも東宝は前年の30位から今回は4位へと大きく順位を上げた。(文:長田コウ)
理系はトップ30位中10社が「食品」
コロナ禍において、一時低迷した旅行・ホテル・運輸業界への人気も回復してきている。文系部門で2位のオリエンタルランドは前年の8位から順位を上げたほか、12位星野リゾート・マネジメント、13位JTBグループ、18位ANA(全日本空輸)は安定の人気ぶりだ。一方、前年は40位だったJAL(日本航空)は、今回は26位という結果になっている。
次に理系部門のランキングを見ていこう。トップには、味の素。次いで、ソニーグループ、任天堂と続いた。文系部門と比べて、味の素を筆頭に、8位森永製菓、11位日清食品グループ、13位カゴメ、15位明治グループといった食品業界が上位にきている。
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他にも、IT・ソフトウェア・インターネットや情報・調査・コンサルティング業界への人気は文系より高い。4位アウトソーシングテクノロジー、5位Sky、6位NTTデータグループ、22位野村総合研究所、25位グーグルという結果だ。
なお上位2社をはじめ、ランクインしている企業の多くは、職種別、コース別の採用を行なっている。仕事内容や業務が明確なジョブ型への関心が、理系学生の間で高まっていると推測できる。
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