荒れるチャンピオンズC “過去10年勝利なしデータ”に該当した人気馬の取捨がカギ

　近年のチャンピオンズCは荒れる。舞台が中京に替わった14年以降の10回を振り返ると、3連単の10万円超えが4回。昨年はレース史上最高配当となる190万2720円の大万馬券が飛び出した。そこで近10回のローテーション別の成績を検証し、馬券的中につなげたい。

　近年、活躍が目立つのが南部杯組だ。【3-2-1-7】の勝率23%、複勝率46％。3番人気以内に推された馬は【2-2-0-0】と連対を外していない。勝ったレモンポップはもちろん、2着のペプチドナイルも高評価したい。

　JBCクラシック組は【4-4-2-32】の勝率10%、複勝率24％。好走率はそこまで高くないが、10年のうち、8年で少なくとも1頭は馬券に絡んでいるので、重要な前哨戦であることは間違いない。しかし、JBCクラシックで勝ちを収めた馬に限ると【0-1-0-7】。1頭しか連対していないどころか、過去10年で連勝した馬がいないのだ。今回のJBCクラシック組は、勝ち馬であるウィルソンテソーロのみの出走。一概に高評価とは言いにくい状況だ。

　続いてみやこS組だ。【0-2-4-29】の勝率0%、複勝率17％。5番人気以内に推された馬に限っても【0-1-1-5】だから、押さえまでの評価が妥当だろう。また、オープン特別組は一気の相手強化が堪えるのか、上位争いには食い込めていない。

　今年は南部杯組とJBCクラシック組の3頭が人気を集めることが予想されている。そんな中、ウィルソンテソーロが逆風データを乗り越えて平穏な決着と読むか。はたまた“荒れるレース”の傾向を参考に穴馬の台頭に期待するか。この判断が馬券のカギを握りそうだ。