今週の土曜日は、中山競馬場でステイヤーズステークス(GII・芝3600m)が行われます。
ステイヤーズSは中山芝3600mと非常に特殊な条件で行われることもあり、リピーターの活躍が目立つ重賞と言えます。その代表格ともいえるのがアルバートです。アルバートは15年から17年のステイヤーズSで3連覇を達成。18年のステイヤーズSは取り消してしまい4連覇はなりませんでしたが、翌年のステイヤーズSでも2着と好走するなど、中山芝3600mという特殊な条件に対して高い適性を示していました。
昨年の勝ち馬アイアンバローズも過去のステイヤーズSで好走実績のあった馬。21年に2着、22年4着と適性の高さを感じさせる結果を残していました。その昨年は前走で11着大敗からガラリ一変。これも適性の高さがなせる業と言えるのではないでしょうか。
前走で大敗している馬や人気のない馬でも、過去のステイヤーズSで好走した実績のある馬は条件替わりでガラッと変わるケースがありますので、今年のステイヤーズSでもこのあたりは欠かさずにチェックしたいところです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走9番人気以下(ただし、ステイヤーズSで3着以内に入った実績がある馬は除く)
[0-0-0-59]複勝率0%
該当馬:フェーングロッテン、フォワードアゲン、メイショウブレゲ
(過去の該当馬:22年ディアスティマ1番人気9着、21年トーセンカンビーナ2番人気4着、18年ヴォージュ3番人気11着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるメイショウブレゲが該当しました。
前走で9番人気以下と低評価だった馬は、近況に優れた点がなく勢いを失っているため、あまり良績を残せていません。ただし、前走で9番人気だった馬でも過去のステイヤーズSで3着以内に好走した実績のある馬は例外。先にも書きましたが、ステイヤーズSは特殊な条件で行われますので高い適性が最大の武器となります。過去のステイヤーズSで好走しているのは適性の高い証拠と言えますし、そのような実績を持っている馬は前走で人気薄だったとしても軽視するのは禁物と言えます。
該当馬に挙げたメイショウブレゲの前走は9番人気で出走。過去にステイヤーズSへの出走はなく適性は未知数です。また、中山競馬場で走ること自体も今回が初となりますので、このコースに対して全く適性がなかったという可能性も現時点では否定ができません。
これが人気薄ならば多少のリスクを負ってでも買うメリットはありそうですが、今回は上位人気が有力で大きなリターンには期待ができません。人気馬を買う際には少しでもリスクは抑えたいところですし、今回は積極的に手を出すのは控えるのが賢明なのではないでしょうか。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。