「コロンビア(Columbia)」が、北海道札幌市と「持続可能な世界都市さっぽろの実現」を目指す包括連携協定を締結した。札幌が有する自然環境などの地域資源と、コロンビアが持つアウトドアに関する知見を活用し、札幌市でアウトドア活動や環境の保全、その他地域活性化に寄与する取り組みを行っていく。
コロンビア創業の地であるアメリカ・オレゴン州ポートランドと札幌市には、ほぼ同緯度に位置し風土が似通っていることや、両者とも開拓者によって開かれた都市であることなど、いくつかの共通点がある。また札幌は、開拓当時多くのアメリカ人の指導を受けて発展した背景があり、これらの理由から1959年、ポーランドと初の姉妹都市提携を結んだ。コロンビアではこの姉妹都市関係を背景に、ポートランドと札幌の両都市の厳しいウィンターシーズンを快適に過ごせるよう、2つの都市名を掛け合わせたフットウェアコレクション「サップランド(SAPLAND)」を開発していた。
今年6月、札幌市とポートランド市の姉妹都市提携65周年事業の一環として、秋元札幌市長らがコロンビアの米国本社を訪問。これをきっかけに、コロンビアと札幌市が相互に連携した取り組みについての協議がスタートし、今回の包括連携協定の締結に至ったという。
今後コロンビアは、札幌の自然を生かしたアウトドアイベントの開催や、市内野外教育施設で子ども向けアウトドア体験コンテンツの展開、子どもの職業体験プログラムの受け入れ協力、山岳救助隊が着用する装備の提供などを実施していく。