◆ “親子日本一”に貢献、長打力に加え選球眼も魅力
DeNAは30日、アンドレ・ジャクソン投手(28)、ローワン・ウィック投手(32)、アンソニー・ケイ投手(29)、タイラー・オースティン内野手(33)と来季の契約を結んだと発表。一方で、J.B.ウェンデルケン投手(31)、マイク・フォード内野手(32)とは来季の契約を結ばない旨を発表した。
ウェンデルケンは加入1年目の昨季、61試合に登板し2勝2敗3セーブ、33ホールド、防御率1.66と大活躍。2年目の今季は守護神候補として期待されたが、4月に右肘の炎症、10月には右胸鎖関節の炎症で再び離脱し、計28試合の登板にとどまった。
フォードは今年7月にDeNA入り。外国人枠の問題もありレギュラーシーズンはわずか6試合の出場で打率.200、1本塁打、2打点の成績に終わったものの、CS、日本シリーズを含めたポストシーズンでは代打を中心に12試合に出場し、打率.333、1本塁打、2打点、出塁率.412をマークし、リーグ3位からの“下剋上日本一”に貢献した。また、10月5日に開催されたファーム日本選手権では、2打席連続本塁打を放ち球団初のファーム日本一にも貢献。“親子日本一”を置き土産に球団を去ることになった。
フォードはエンゼルス時代に大谷翔平とともにプレーするなど、メジャー通算251試合に出場し、打率.200、37本塁打、89打点をマーク。打率こそ低いが出塁率は.298と、長打力とともに選球眼の良さも魅力のひとつだ。
DeNAでは、これまで故障離脱が多かったオースティンがシーズンを通して活躍した影響もあり、レギュラーシーズンの出場はわずか6試合のみ。それでも、ポストシーズンでは持ち前の長打力と選球眼の良さを披露し、日本球界での順応ぶりを示した。
ウェンデルケンとフォードの退団発表にネット上では、DeNAファンから「残念」「今までありがとう」と惜しむ声が多数。一方で「フォードは争奪戦になるんじゃないか?」「フォードはDHのあるパ・リーグなら十分やれる」「西武はフォード獲りに行け」など、近年の新外国人野手の不作も重なり、フォード人気が高まっている。