今週の日曜日は、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GI)が行われます。
過去10年のチャンピオンズCでは、3番人気以内の馬が6勝2着6回3着3回で複勝率50%を記録。単勝回収率90%、複勝回収率99%と期待値の面からもまずまずの数値を残しています。
今年のチャンピオンズCで上位人気が予想されるのは、これまでのGIで5勝し今回が引退レースとなるレモンポップ。前走のJBCクラシック(JpnI)を圧勝したウィルソンテソーロ。近3走のダート重賞で安定した走りを見せているサンライズジパング。今年のフェブラリーS(GI)で上位入線したガイアフォースやペプチドナイルなどがいます。
ここ10年のチャンピオンズCで3番人気以内の馬が総崩れになったケースはありません。上位人気の中から最も信頼が置けそうな馬を主軸に予想を組み立てるのが最善策と言えるかもしれません。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆新たなダート王の誕生に期待
今週のチャンピオンズCでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるウィルソンテソーロでした。
週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しウィルソンテソーロに高評価が与えられました。
ウィルソンテソーロは昨年のチャンピオンズCで12番人気ながら、後方から上がり最速の脚を使い2着に好走。続く、東京大賞典(GI)でも2着と連帯し、チャンピオンズCでの結果がフロックでないことを証明しています。
今年初戦となったフェブラリーSでは一線級相手のマイル戦が合わなかったのか8着に敗れていますが、世界の強豪が相手となったドバイワールドC(G1)で4着と掲示板を確保。その後も帝王賞(JpnI)やコリアC(G3)で2着に好走。そして、前走のJBCクラシックで2着に4馬身差をつけて勝利し、悲願のGIタイトル制覇を達成しています。
今年で5歳になるウィルソンテソーロですが、陣営によれば「つくべきところに筋肉がついてダートのオープン馬らしくなってきた」とのこと。年齢を重ねてますます成長していることが窺えるコメントを残しています。
昨年のチャンピオンズCから馬体重の数字自体に大きな変化はありませんが、目には見えない中身の部分でしっかりと進化しているのかもしれません。昨年以上のパフォーマンスも十分に可能でしょうし、新たなダート王の誕生に期待したいところです。